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首相 ウズベキスタン大統領と会談へ
10月25日 5時22分

首相 ウズベキスタン大統領と会談へ
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タジキスタンを訪れていた安倍総理大臣は一連の日程を終えて、日本時間の25日未明、ウズベキスタンに到着しました。安倍総理大臣は、午後、カリモフ大統領と会談し、経済分野を中心に両国の関係を強化することで合意する見通しです。
モンゴルと中央アジアを歴訪中の安倍総理大臣は日本時間の24日、3番目の訪問国、タジキスタンでラフモン大統領と会談し、イスラム過激派の影響力の拡大が懸念されることから、国境管理への協力強化を図るとともに、こうした組織の資金洗浄などに関する情報交換を行うことなどを盛り込んだ共同声明を発表しました。
また、安倍総理大臣は、1998年にタジキスタンで、国連の停戦監視活動中、武装勢力に殺害された、秋野豊さんらの慰霊碑を訪れて献花しました。
タジキスタンでの一連の日程を終えた安倍総理大臣は日本時間の午前0時すぎ、4番目の訪問国、中央アジアのウズベキスタンの首都・タシケントに到着しました。ウズベキスタンは人口2930万人で中央アジアで最も人口が多く、ウランの生産量が世界7位、金の埋蔵量が世界10位などと鉱物資源が豊富で、親日的な国としても知られています。
安倍総理大臣は日本時間の午後2時すぎから、首都タシケントでカリモフ大統領と会談し、ウズベキスタンが第1次産業主体の経済構造から脱却するために必要な取り組みを巡って意見を交わすことにしています。
そして、日本企業の活動やODA=政府開発援助を通じた産業の多角化、先端的な工学技術の導入に向けた協力など、経済分野を中心に両国の関係を強化することで合意する見通しです。

首相訪問にタジキスタンは

安倍総理大臣が日本の総理大臣として初めてタジキスタンを訪問したことを受けて、タジキスタンのラフモン大統領は、「両国関係を拡大するための新しい段階を開いてくれると確信している」と述べ、さらなる関係強化に向けて期待を示しました。
タジキスタンはGDP=国内総生産の40%以上をロシアに出稼ぎに行った労働者からの外国送金に頼ってきたため、ロシア経済の悪化を受けて経済状況が厳しさを増しています。
さらに、これまでは、友好国イランの企業が欧米から経済制裁を受けたことでタジキスタンに進出してきましたが、核問題の最終合意を受けて制裁が解除される見通しとなったことで、イランの企業の間で欧米市場への関心が強まり、徐々に撤退しているということです。
このため、タジキスタンは今回の首脳会談を弾みに日本との経済関係を強化し、日本からの投資を呼び込みたい考えです。
また、タジキスタン政府はアフガニスタンの治安情勢が不安定となるなか、イスラム過激派やテロ対策に苦心していて、今回、日本側から国境管理の強化を全面的に支援する方針が伝えられたことを好意的に受け止めています。

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