産経ニュース

【東日本大震災復興】仮設住宅は換気が悪い…カビ・ダニ発生が問題に 東北大が未成年者対象に影響調査

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【東日本大震災復興】
仮設住宅は換気が悪い…カビ・ダニ発生が問題に 東北大が未成年者対象に影響調査

 東北大災害科学国際研究所は24日、東日本大震災で大きな被害に遭った宮城県石巻市で未成年者を対象に集団検診を行った。仮設住宅で発生したカビやダニが、アレルギー疾患にどのような影響を与えるかを調べるためで、栗山進一教授(災害公衆衛生学)は「今苦しんでいる子どもを助けるとともに、次の災害に備えたい」と話した。

 仮設住宅は換気が悪いなどの理由で、カビやダニの発生が問題となっている。研究所によると、被災体験によって、子どものアレルギー疾患の有病率が高くなるとする調査結果があり、仮設のカビやダニが原因と疑われるぜんそくなどの発症も確認されている。

 今回の検診では、症状などを尋ねるアンケートや採血を実施。仮設など実際の住居でカビやダニの量を測定し、疾患との関係を分析する。検診は25日も行い、計10人程度が受ける予定で、結果は半年後をめどにまとめる。

関連ニュース

東日本大震災4年 創作+記事で風化させない 東北のアーティストが銀座で特別展

「ライフ」のランキング