こんにちは。先日の10月23日は、わたしの禁煙丸一年の記念日でした。たばことの別れなのに「記念日」というのも、なんだか不思議なものです。せっかくなので、今日に至るまでの365日をざっくり振り返ってみます。とりあえず今回は禁煙をはじめたきっかけを。
たばこを吸っている自分にうんざりしていました
あまりなにかに依存しているのは好きじゃなくて。「いやお前は依存症だろ」とツッコミされそうですが、本当はなにかに(気が狂うほどに)依存するのはいやなんです。特にあの人に依存していたときは...。うん、やめましょう。この話。
たばこに対する認識の相違
周りの人でたばこを吸う人はたくさん居ますが、話してみると「いやわたしは休みの日は一本も」「イライラしたときしか吸わないね」など。
ありえない。
わたしの場合は一時間に一本は吸わないとだめでした。仕事だろうが、休みだろうが、遊んでいようが、一人だろうが。吸えないままに一時間が過ぎると、もうソワソワイライラ。
仕事中なんて最悪ですよね。お客様と対面しているのに、頭の中はもうたばこのことだらけ。それで接客態度が悪くなったことも正直ありました。「ちょっと在庫確認してきますね(ニッコリ)」と言いながら、換気扇の下へ直行したことも。
ごめんなさい、当時担当させていただいたお客様。
憎っくき「禁煙」のマーク
このマークを見るだけでイライラしていました。本当の話です。「全席禁煙」「敷地内禁煙」「館内禁煙」「全面禁煙」「禁煙席」...。喫煙のできない場(有名なコーヒー店とか)を避けたこともありました。*1
病院はもう苦痛でしたね。ちなみに風邪で具合が悪くても、吐き気がしても、咳が止まらなくても、たばこの頻度だけは同じでした。一時期、体調を思い切り崩して点滴沙汰になったことがありました。
点滴を受けながら「敷地の外まで出るんでたばこ吸ってきちゃだめですか?」って聞いたら看護師に「だめです」と即答されました。
(風邪で咳も出ていたので当然ですね。それ以上話しかけたら点滴に毒薬を盛られそうだったので大人しくしていました。)
きっかけは同僚の「やめる努力をしなよ」の一言
上述のように、一度風邪を引くとなかなか治らなくて、会社を休むこともしばしばありました。それなのにたばこの本数は同じで。部屋でゴホゴホ言いながらもたばこをスパスパ。
仕事に復帰したときには同僚にも「すみませんでした」と言っていたものの、またすぐに風邪が再発して会社を休む。そんなことばかりしていました。
治らない咳が悪化して 喘息になりました
どうにもこうにもそのときの風邪が治らなかったんです。おまけに息をするとゼーゼー言いますし。ある時、とある内科で診てもらったときに聴診器を当てられ、「なんだか音がおかしいですね」と言われました。
医者「小児喘息になった経験は?」
わたし「ありません」
医者「ご家族で喘息の方はいますか?」
わたし「母親が喘息持ちです」
医者「その方は小児喘息でしたか?」
わたし「知りません」
医者「本当に小児喘息になったk
わたし「ありません」
めでたく喘息の疑い有りとの医師の所見をいただき、シムビコート(気管支拡張剤)をいただきました。それからも仕事の日々でしたが、シムビコートをこれ見よがしに置きながら休み休み仕事をしているわたしに、突然に同僚から辛辣な指摘を受けました。
「役職者なんだから、仕事くらいちゃんとしたほうがいいよ」
「禁煙外来とか行ったの?行ってないなら努力不足だと思うよ」
「たばこが原因だと知っているのに、なんでやめる努力をしないの?」
(アーアー、キコエマセン)
周囲からの視線がつらくて再びの禁煙外来へ
仕事にもまともに通えないし、たばこはやめられないし。風邪はどんどん悪化するし、呼吸は苦しくなる一方だし。「またあいつ明日休むのかな」っていう周囲の視線がつらくて、一年以上前に失敗した禁煙外来へ。*2
わたしの「禁煙外来」の歴史
一年前はなんとなく禁煙に臨んで、「ニコチネルTTS」(ニコチネルパッチの医療用である貼り薬)や「チャンピックス」(脳内のニコチン受容体部分に働く飲み薬)を試しましたが、失敗しました。
「チャンピックス」に関しては、体験者曰く「飲み始めて一週間ほどで喫煙時に吐き気がするから、いやでもやめられるよ〜」とのことでしたが、わたしの場合はそんなこともなく。禁煙開始日にあたる8日目に頓挫してしまいました。
振り返ると「今この瞬間から禁煙しなければいけない」というプレッシャーが、余計にわたしにとってはストレスでした。なんとも苦しい言い訳ですが、理由という理由を探るならそれに尽きたのです。
「今すぐ禁煙すること」を諦めること
前回の禁煙外来は、わたしの通っている心療内科に併設されていました。その病院では「今日から禁煙しなさい。たばこも灰皿もすぐに捨てなさい。」みたいなことを言われました。(保険適用外云々もそこで言われました)心療内科だからって、甘々なアドバイスがもらえると踏んでいたわたし。失敗しました。
なので今回喘息を診てもらった先生のところで受けることに。まず先生に言われた言葉が「すぐにやめるのは無理ですから。まぁ3ヶ月以内くらいにやめられるようにしましょうね。」の一言。保険適用できる範囲が初診から3ヶ月までなので、それを目標に禁煙しようねという話でした。
「今すぐ禁煙すること」を諦めることで、わたしは禁煙の日への焦りから、少しだけ解放されました。わたしの場合は、これが禁煙への一番の近道だったのではないかなと、今振り返ってもそう思います。そうであると信じたいです。
「禁煙宣言書」を書きました
禁煙外来ではおなじみ(なのかは知りませんが)、「禁煙宣言書」を書きました。要約すると「わたしはニコチン依存症なので禁煙外来に通って何月何日までに禁煙します」というもの。
下部には本人の自筆の署名と、「本人が禁煙できるようにあたたかく見守ります」という旨の署名を、なるべくたくさんの人からもらえるようにスペースが設けられていました。
そんなスペース、わたしには必要ないのに...。(涙)などとナーバスになっていたら、当時の店長と同僚がサインをしてくれました。これもまた、励みになったのだと思います。禁煙治療には励ましてくれる人をたくさん作って、禁煙アピールすることも大切だと思います。今回も前回同様「チャンピックス」での治療となりました。
「9月21日から禁煙します」
9月21日からというのは、チャンピックス服用後8日目が禁煙開始日なので(とりあえず)8日目が9月21日になるように、9月14日からチャンピックスの服用をはじめました。
次回へつづく。