あまりいないと思いますが、「Nexus 6」北米モデル(XT1103) を国内運用する際の注意点をまとめました。
特に au の CDMA/LTE 系 SIMを挿して使う場合の注意点です。
docomo や docomo 系の MVNO と、softbank・Y!mobile の W-CDMA/LTE の SIM の場合は特に問題なく使用できるので、今回は省きます。
前置きとして
「Nexus 6」北米モデル(XT1103) は LTE 2100MHz(Band 1) に対応していないものの、CDMA や LTE 850/1800/2600(Band 26/3/41) に対応していて、日本では au にて CDMA や LTE 850MHz(Band 26) と WiMAX 2+ となる LTE 2600MHz(Band 41) が使えるなど、少し面白い構成となっています。
日本で発売されているグローバルモデル(XT1100) の方が対応モバイルネットワーク的に正統派ではありますが、北米モデル(XT1103) はその分変態的要素満載です。
ただアメリカから輸入する他に入手経路がないため、為替の影響もあり、グローバルモデルと比べるとかなり高価となってしまうことがネックです。
SIM を挿しただけで電波を掴むわけではない
詳しい内部の挙動はわかりませんが、au や mineo などの CDMA/LTE 系 SIMを挿しただけでは電波を掴みません。
優先ネットワーク設定を CDMA only や LTE/CDMA などに変更する必要があります。
- SIMを挿す
- 電話アプリを起動し *#*#4636#*#* を押してテストメニューと表示し、携帯電話情報⇒”優先ネットワークの設定” を LTE/CDMA(もしくは CDMA only) に変更
- “優先ネットワークの設定” の下の “無線通信のOFF” を一度ダップして無線通信を切り、再度タップして無線通信を有効にする
以上で CDMA や LTE の電波を掴むようになります。
また CDMA 網での通話も可能となりますので、au や通話契約のある mineo などの MVNO SIM で電話ができるようになります。
ちなみに、設定⇒モバイルネットワーク、で表示される項目が CDMA モードに切り替わり APN の設定項目が消えてしまうので注意が必要です。
APN の設定項目が消えてしまっても、後ほど解説する方法で APN の設定ができるようになるので安心してください。
au の LTE NET SIM では LTE を掴まない
こちらも詳しい内部の挙動はわかりませんが、つい最近、Verizon 端末で au の CDMA 通信が可能になったためか、優先ネットワークを LTE に設定し APN を設定していたとしても、なぜか CDMA でしか通信ができなくなっています。
ちなみに CDMA による通信は特に APN など関係なく、上で説明した電波を掴む設定をしただけで勝手に開始されます。
「Nexus 6」北米モデル(XT1103) に au の SIM を挿して CDMA 網による通話を、LTE 網による通信をしようと思っている方は、諦めてください。
Android 5.1.1 アップデートにおいて LTE を掴んだとの報告を受けました。
mineo などの au 系 MVNO では LTE 通信が可能
mineo などの au 系 MVNO は元々CDMA 網でも通信ができないためか、APN の設定をすればLTE を掴みます。 ※恐らく UQ mobile でも可能です
つまり、音声通話契約のある au 系 MVNO の場合、CDMA 網での通話と、LTE 網での通信が可能になるというわけです。
ただし、上の電波を掴む設定を済ませてしまっている場合、APN の設定項目が設定画面から消えてしまいます。
そのため先に APN を設定しておくか、もしくは「ショートカット」などのショートカット作成アプリで “APN 設定” を出現させて設定する必要があります。
これで APN の設定にアクセス可能になります。
通常だとショートメッセージサービス(SMS) が使えない
CDMA にしろ LTE にしろ、モバイルネットワークが ON になっている状態では何故かショートメッセージサービス(SMS) が使えません。
例え Wi-Fi での通信にしていたとしても同じです。
SMS を使うには、モバイルネットワークでの通信自体を切る必要があります。
ただこれも、CDMA モードの設定画面では ON/OFF の切り替え項目が消えてしまいます。
そのため CDMA の電波を掴むようにする際の”無線通信のOFF” の部分を利用して、一度タップして無線通信を切るとモバイルネットワークでの通信が OFF になり、SMS が使えるようになります。
応急的な措置ではありますね。
その他にも、Google Now を使用する際の『OK Google』の音声認識が一部で英語のみしか受け付けてくれなかったりと、ちょっとした癖は多々あります。
日本で発売されているグローバルモデル(XT1100) の方が癖がなく使いやすいと思いますので、北米モデル(XT1103) をお勧めするわけではありませんが、もし運用を考えている方は参考にしてみてください。
XT1103 に uqmobile のSIM(データのみ)入れました。
同じようにやってみましたが、SMSが送受信できません。
LTE に接続されている時に
”無線通信をOFF” にするとあらゆる接続が切れているようです。
CDMA での接続を確認できる方法はあるでしょうか。
UQ mobileで検証していないのでわかりませんが、単純に音声通話プランがないデータプランのみの場合は、海外端末でCDMAのみを掴まないからではないでしょうか。
SMSはモバイルネットワーク通信は無関係ですからね。
海外端末でCDMAでのSMSを利用する場合は音声通話プランが必須ということなのでしょう。
それでは、KDDI系のSIMでデータ契約のみのSIMでは、どの端末でもSMSできないのでしょうか。
北米版のみできないのでしょうか。
どの端末って何を指してます?
使える物も使えない物もありますね。
Nexus6 日本版とか、AU系の端末、iphone5等です。
http://www.uqmobile.jp/product/sim/devices/
※4 モバイルデータ通信がONの場合、SMS受信を正常に行えない場合があります。
とありました。
au系MVNOはCDMAでの3G通信ができない仕様なので、癖があるんじゃないですかね。
中でどのような挙動になってるのか知らないので詳しいことは言えませんが、相性とかがあるんだと思いますよ。
なので挿して試してみるしかないと思います。
ちなみに、Nexus 6 XT1100はCDMAに対応してないので、どうあがいてもau系SIMでSMSを使うことはできませんよ。
iPhoneもiOSのバージョンによってMVNOは使えないんじゃなかったでしたっけ?詳しくは知りませんが。
初めてコメントさせてもらいます。当方もxt1103を新品で購入しましたが、設定につまずいています。
auの通常simを入れて上記の設定をしても電波をつかみません。
また買った時から設定項目にAPN設定の項目がありません。
ショートカットでAPNを出しても、このユーザーはアクセスポイントの設定が出来ません と出ています。
アンドロイドは5.1です。何か対処方法はご存知でしょうか?
リセットも3回実施しましたが、APN設定はいつも出てきません。
CDMAモードになっているからでしょうね。
ちょっとこの記事を読んで設定したのですが
再起動すれば、優先ネットワークの設定がリセットされます
良い方法とか無いですか?
再起動してもリセットされないので、何かがダメなんでしょうね。
起動させてしばらく放置しないと電波が3GやLTEに繋がらないので
有線ネットワークを固定にさせたいと考えていたのですが
やっぱりそういう方法は無いんですかね?
確か、裏メニューの携帯電話情報からLTEオンリーにはできると思います。
LTE onlyだと通話出来ないんですよねorz
現状では無理ですね。
単なるわがままですよ。
auのiPhone用SIMでXT1103又はXT1100を運用しようとした場合、
LTEでのデータ通信のみなら(CDMAによる通話・通信を諦めれば)
可能なのでしょうか?
mineoとau SIMで使い勝手が変わっているそうですし……
よろしければ解説をお願いします。
au の SIM での運用の場合、XT1103 は 3G(CDMA)の通信と通話が可能で、LTE 通信は今のところできません。
XT1100 に関しては未検証ですが、スペック上は LTE での通信が可能です。
ただし CDMA をサポートしていないため、3G(CDMA)での通信と通話共に不可能となります。
ありがとうございます。
北米版が値下げされたようなので気になっていたのですが、残念です。
CDMAよりLTE回線の方が優先度高いのでXT1100の方が良さそうですね。
内部で何が起きているのか不明ですが……
XT1100のau運用例は探しても出てこなかったので少し躊躇していました。
主力たるバンド26が使えないからだと思いますが、
RFNV書き換えツールが登場したようなのでそっちで試してみた方が期待できるかもしれませんね。
XT1103 の LTE のみを使いたいのであれば su 系 MVNO の通信オンリーの契約 SIM でいいと思うのですが、ダメなんですか?
海外に飛んだ家族から引き受けた回線なのですが、月額割の軽減分が大きいのですよね。(まだ一年以上残っています)
プランそのままで使えるSIMフリー端末があったらということで、Nexus6が理想的だったのです……
そういうことなんですね。
au の SIM は癖があって基本的に SIM フリー端末に向いていないので、SIM フリー iPhone 6 など以外での運用は諦めた方がいいでしょう。
CDMA陣営の厳しさを感じますね。
さっさとMNPの弾にしてしまうか、潔く解約してMVNOに切り替えることを検討します。
今回はいろいろとありがとうございました。
はじめまして。
北米版でau掴めるんですね。
デュアルバンドデュアルsimでauのキャリアメール
使えたら最高だなぁと思って買いましたが、
全然いじれてなくて。
先にdocomoの電波のmvno運用してましたが、
apn設定が消える現象に悩まされてこのページ来ました(^_^;)
auってapn設定なしでパケット通信出来るんですか(^_^;)?
コメント全体の内容が意味不明なのですが、一応答えられる内容としては、au SIM ももちろん APN の設定は必須だったと思います。
もしかしたら APN の設定なしでも CDMA の電波を掴んで 3G 通信は出来る可能性はありますが、今は au 系の MVNO(mineo)の SIM しか持ってないので詳しくは忘れました。
LTE の電波は APN の設定をしないと掴まないですね。