新入生の皆さん! はじめまして、私たちは全学自治会同学会中央執行委員会(中執)です。皆さんは「自治会」と聞いてどんなイメージを持つでしょうか?「生徒会みたいなもの?」といったものから、去年2014年の一連の公安事件を思い出すこともあるでしょう。 反差別・反権力・反戦で闘う 自治会の役割は基本的に「自分たちのことは自分たちで決める」ということです。自治会の全構成員が納得できることを追求していきます。これは自己決定をめぐる問題です。全学自治会はその名のとおり「全学」が対象なので、全学的な会議やクラス討論などを行って意思決定を行います。そして、「大学自治」や「学問の自由」ということは、こうした自己決定があってこそ保障されるものなのです。全学自治会同学会の立場は先にも述べたとおり、全学生が納得できることを追求していく立場です。そのために全学生が対等に議論する必要があります。しかし現状ではジェンダーや国籍・民族、部落問題をはじめとして、学費やバイトの問題、単位の問題、就活の問題(3つをあわせるとつまり「忙しい」という問題)などなどによって学生は一人ひとり分断されています。私たちはこのような分断をもたらす差別と闘います。そしてそのような分断は権力がその支配を続けていく上で役に立つために存続されています。私たちはそのような権力と闘います。そして分断の最大の表れは戦争です。同じキャンパスを歩く学生同士がいつか国が違うという理由で殺し合うことになるということです。私たちは反戦の立場を貫きます。 大学の新自由主義化と闘う ところで、現在では学生や教職員の自己決定権が奪われつつあります。大学は「金儲け」のための研究・教育を行う場として産業界や政府から重要視され、ガバナンス改革と称した総長権限の強化が行われています。このような結果として、一方では大学での軍事研究が推進され、学生の労働力商品として価値を高めるための厳しい管理がしかれるようになり、他方で大学当局がその方針に従わない要求をする団体とは交渉をしないという現状が生み出されています。 このような現状が生じているのは、あらゆるものから利潤を上げ、それに対する抵抗を一掃しようとする新自由主義が世界を席巻しているからです。新自由主義は公共事業の民営化や非正規職化を促進し、結果としてバブルを繰り返しながら低賃金と失業をもたらしてきました。そしてそのような結果を「自己責任」として個人に押し付け、個々人を分断してきました。また、先進国は国内で利潤が上げられなくなると途上国へ進出していきました。そのような勢力圏の奪い合いのために、イラク戦争やイスラム国の台頭と爆撃、ロシアによるクリミア併合、東アジアをめぐる緊張が発生しています。このような状況の中で、大学はますます国家・企業のために都合のよい組織へと変質され、ついには戦争協力を求められるに至っているのです。 世界中の仲間とともに闘う しかし、このような社会に対して世界中で反乱が起きています。アメリカ、韓国、中国、欧州、中東、南米、アフリカで労働者が団結して立ち上がっています。日本でも全国で闘いが沸き起こっています。私たち学生もこの闘いと連帯して大学当局と闘っていくことに展望があります。支配に対して自治を掲げて闘うのです。実際、京都大学では2013年末に総長選挙廃止と総長再任が総長選考会議で話題になった時には、私たち中執を先頭に緊急で本部棟に座り込みを行い、それらを阻止しました。その結果、松本前総長は2014年9月を以て退任し、従来どおりの選挙が行われました。そして中執は2014年10月から転換的に反戦闘争を全国の学生・労働者と連帯して行い、その中で大学に侵入していた公安警察を摘発しました。この反戦闘争の過程では全国の大学で合計6人の逮捕者がでるほどの警察による弾圧がありましたが、それを撥ね退けてますます団結が拡大してきました。 波乱の2015年へ 幸か不幸か、今年2015年はいろいろな問題が噴出する年です。戦後70年にあって改憲、安保法制、東アジアの緊張、イラク・シリア問題、ウクライナ問題などなど。大学もその渦中にあります。現代は時代の分岐点です。そして学生は次の時代を作る存在です。主体的に社会の問題、大学の問題を捉え、議論し、行動しなければなりません。問題意識さえあれば、ぜひ同学会の会議に参加してそれをぶつけてください。私たち中執はそれにこたえる用意があります。ともに行動しましょう。それではまたキャンパスで会えることを願って。 8月1日 同学会代議員会決議 以下の2つについて、8月1日の同学会代議員会にて全会一致で決議されたので、公開します。 その1 7月21日付けで、8月1日の同学会代議員会を「正式なものではない」とする告示が京都大学名で出されました。この告示について、杉万副学長は、「何も知らない1回生が誤解しないようにするため」発表したと述べています。しかし、1回生は4月からのクラス討論、執行部選挙、アンケート集め、その他様々な機会を通じ、同学会に対して賛否両論のたくさんの意見をぶつけてくれています。同学会が偽なのか、本物なのか、実際にその活動を見て、自分で判断することが出来ます。実際の活動を見ることも、その意味を検討することも無く、対話すら拒否している理事会・杉万副学長に「偽だから気をつけろ」などと偉そうに言われる筋合いはありません。 この結論ありきで対話を無視して、規制を強行するあり方はサークルや寮自治会に対しても行われています。総人仮承認6団体は、6月29日付けで今年度中のBOX明け渡しを通知され、吉田寮自治会は、7月28日付けで秋季以降の入寮募集を停止することを通知されています。(妨害に負けずに、吉田寮自治会は例年通り秋季募集を行っています。) 私たちは理事会・杉万副学長によるこれら身勝手な暴挙を許しません。共に声をあげ、全学自治を守り、発展させていくことをここに決意し、宣言します。 その2 今大学のあり方が大きく変わろうとしています。防衛省は3億円の予算を計上し、8月8日から12日までの期間にジェット機エンジンや画像認識技術などの軍民デュアルユースの技術研究を全国大学から公募することが決まりました。これについて、京都大学はワーキンググループを設置して決めるとしていますが、それまでは独自で判断する他ないとしています。同学会は2月からの毎月の副学長情報公開連絡会で、京都大学は軍事研究に反対する立場を表明するべきだと追及し続けてきました。しかし今日に至るまで、大学当局は応じていません。ここには、「軍事研究だろうと何だろうと予算を取りに行きたいのに、学生に騒がれたら面倒だ」という副学長・理事会の本音が見て取れます。しかし、ここでいうデュアルユースとは、軍事にも転用しうる民生技術ですらなく、民間にも転用できる軍事技術に他なりません。でなければ、防衛省が予算を組むことなどありえません。 7月15日の安保法案衆院可決に反対する国会前行動には、10万人もの人々が集まりました。多くの学生も、全国から授業をボイコットして集まっています。この情勢の中、京都大学の学部学科、研究室、もしくはクラスで組織的に団結して、大学の軍事研究に反対してストライキに立ち上がることができたら、昨年の「公安事件」をも上回る勢いで、全国の数多くの人々に展望を与えることができます。 私たちは戦争に直結する大学の軍事協力を、学生として絶対に認めるわけにはいきません。そのために、自治会の組織方針としてストライキを掲げ闘います。 2015年8月1日 同学会代議員会参加者一同 2015年度中執予備選挙はじまる!(※無事終了しました) 5月25日~6月5日は執行部選挙の投票期間です。詳しくはリンク先の選管ブログ!で確認してください。 2015年度前期代議員会開催と代議員募集のお知らせ(※無事終了しました) 7月3日の全学自治会同学会執行委員会において、同学会代議員会を8月1日(土)17:00より開催することが決定されました。それに伴い、下記の要綱で代議員を募集します。代議員会は「本会常設の最高決議機関(第十七条)」であって、同学会が今後どれだけ豊かなものとして発展するかは、代議員会でどのような議論がなされるかによって決まります。 昨今の緊迫する大学情勢下、多くの学生が、立候補して下さるよう呼び掛けます。
<代議員の任務> 1 代議員の任務は代議員会の出席だけです。ですが、討論に参加してもらうために、一週間前に代議員会資料を配布しますので、事前に熟読しておいてもらいます。 2 欠席の場合は欠席理由書の提出が義務になります。欠席理由書が提出されずに無断欠席を続けた場合、代議員資格は失います(代議員会は原則、代議員しか出席できません)。 3 任期は半年とし、再選は認めます。
<代議員の選出> 1 代議員の選出は代議員会前までの運営会議で行います。運営会議で全会一致の否認決議が挙がらない限り、代議員は選出されます。 2 立候補は同学会の運営会議で受け付けます。次回運営会議は7月24日(金)18:30に吉田食堂前集合で行います。運営会議に参加できない場合は、下記の連絡先に名前、学籍番号、連絡先を送って下さい。個別で対応致します。
<代議員会の頻度> 1 規約では、代議員会は半期に2回召集することになっていますが、現在は力量の問題から半年に1回の頻度で開催しています。召集条件については規約に準じたいと思います。
全学籍者が代議員になれます。質問等があれば、dougakukai.kyoto@gmail.comまで連絡下さい。 |