広島・マエケン、5年ぶり2度目の沢村賞受賞
2015年10月26日17時0分 スポーツ報知
プロ野球で最高の先発完投型投手に贈られる「沢村賞」の選考委員会(堀内恒夫委員長)が26日、都内で開かれ、広島・前田健太投手(27)の受賞が決まった。受賞は5年ぶり2度目。複数回受賞は史上13人目で、セ・リーグで獲得した投手は05年以降では前田だけだ。
今季は15勝(8敗)、175奪三振、5完投、防御率2・09、206・1投球回、29登板、勝率6割5分2厘。10完投を除き、選考基準となる6部門を満たした。選考委員会では4部門クリアの日本ハム・大谷、阪神・藤浪との3人に絞り込まれたが、最終的に全会一致で前田に決定。堀内委員長は「3人とも甲乙つけがたく意見が分かれたが、あくまでも今年の日本のナンバーワン投手」と説明した。
この日の前田は日本と台湾で初開催される国際大会「プレミア12」に向け、秋季練習に参加。会見した前田は「びっくりしました。もう一度とりたいと思っていたので、2回目の方がうれしさは大きいです」と喜んだ。
◆沢村賞 正式には「沢村栄治賞」。プロ野球創成期に巨人軍のエースとして活躍、太平洋戦争で戦死した故・沢村栄治投手の功績をたたえ、1947年に創設された。セ・パ両リーグの優秀な先発完投型投手が対象で〈1〉15勝以上〈2〉奪三振150以上〈3〉完投10試合以上〈4〉防御率2・50以下〈5〉投球回数200イニング以上〈6〉登板25試合以上〈7〉勝率6割以上―を基準とし、選考委員会(沢村賞受賞者もしくは同等の成績を挙げた投手で、現役を退いた5人で構成)で決定する。選考委員の補充は同委員の推薦により同委員会で審査、選出する。