[PR]

 埼玉県立大宮高校(さいたま市大宮区)で今月行われた「強歩大会」に参加した2年の女子生徒がゴール前で倒れ、その後死亡していたことがわかった。同県警によると、死因は病死。同校は「大会との因果関係は不明」としているが、事故を受けて大会のあり方を見直す方針だ。

 同校によると、強歩大会は男子は16・5キロを3時間以内、女子は13キロを2時間半以内で、走ったり歩いたりしながらゴールをめざす恒例行事。今月16日午前10時半にスタートし、女子生徒は同11時45分ごろ、ゴール直前で倒れた。近くにいた教諭が119番通報し、心肺停止の状態で同県川越市内の病院に搬送され、17日夜に死亡が確認された。

 雨天中止の行事だが、当日は小雨が降る中で決行したという。浅賀敏行教頭は取材に対し、「大会を中止していれば防げたかもしれない」と答えた。

 女子生徒は9月14日の体育の授業で、強歩の練習中に倒れていたが、医師の診断で異常はないとされ、大会に参加したという。