国連に相次ぐ批判、潘事務総長は安保理の無策ぶりに激怒

国連に相次ぐ批判、潘事務総長は安保理の無策ぶりに激怒

 国連筋によると、韓国出身の潘基文(パン・ギムン)国連事務総長=写真=はこのほど、国連安全保障理事会の理事国15カ国の代表を大きな声で叱咤(しった)したという。毎月安保理代表らと開いている定例の昼食会での出来事だった。普段声を荒げることが少ない潘事務総長が激怒すると、出席者の多くが驚いた。潘事務総長が怒った理由は、イスラエルとパレスチナの対立が深刻化しているにもかかわらず、安保理が手をこまぬいているためだ。

 潘事務総長は最近、イスラエルとパレスチナを緊急訪問し、両国の指導者と会い、現地からテレビ会議システムで安保理会議に出席。「事態は全く楽観できない」として、対策づくりを求めた。しかし、安保理は低いレベルの立場表明である「メディア向け声明」を一度発表しただけだった。国連周辺では潘事務総長の標的は拒否権を持ちながら自らの役割を果たさない常任理事国(米国、英国、ロシア、フランス、中国)だとみている。

 国連は24日で創設70周年を迎えた。しかし、国連内部の雰囲気は暗かった。外交筋は「今も冷戦時代に劣らないほど各地で内戦が起きており、残酷な人権侵害が生じているが、国連が最近ほど無力だったことは70年の歴史にいまだかつてない」と話した。世論も好意的とは言えない。ニューヨーク・タイムズは「国連安保理は凝り固まっている」と題する記事を掲載し、「平和を守れない国連」を批判した。国連周辺からは「何もできない植物状態の国連」といった批判まで出ている。

 常任理事国の改善策に対する立場も国によって異なる。日本、インド、ブラジルなど常任理事国をしのぐほど国力を伸ばした国々は、常任理事国の数を増やそうと主張している。一方、韓国のように常任理事国入りが事実上難しい国は、非常任理事国の任期(2年)を延長し、権限を強化することを求めている。

 安保理以外にも人権、経済、教育などを扱う国連機関に対し、「決議や宣言ばかり出して口ばかり」という批判もある。国際的な懸案事項について、国連よりも実質的かつ効果的な活動を行う国際組織が増えたことも国連無用論の背景にある。

ニューヨーク=金徳翰(キム・ドクハン)特派員 , キム・ミンジョン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 国連に相次ぐ批判、潘事務総長は安保理の無策ぶりに激怒

right

関連ニュース