韓国の内需成長率3.7%、過去5年で最高

 韓国企画財政部(省に相当)によると、今年6月の中東呼吸器症候群(MERS)感染拡大で消費が低迷したにもかかわらず、民間消費、政府支出、投資を合計した韓国の今年1-9月の内需部門の成長率が国内総生産(GDP)ベースで3.7%となり、過去5年で最高だったことが分かった。一方、輸出は年初来9カ月連続で減少した影響で、1-9月の全体の経済成長率は2.4%にとどまった。

 内需部門の成長率は第4四半期(10-12月)にも12兆ウォン(約1兆2800億円)規模の追加補正予算が執行されることやクリスマス商戦などの効果で3%台の伸びを維持するとみられる。しかし、中国の景気後退による世界貿易の減少で輸出不振は続くとみられ、全体の成長率は政府目標の3%台達成が難しくなった。

 企画財政部の李燦雨(イ・チャンウ)経済政策局長は「自動車の個別消費税引き下げと追加補正予算などの政策効果で7-9月には1.2%の成長を達成し、ひとまず低成長の連鎖を断ち切ることに成功した。例年並みの輸出に下支えされれば、今年は4%近い成長も可能だった」と述べた。

羅志弘(ナ・ジホン)記者
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