今年のノーベル経済学賞を受賞した経済学者のアンガス・ディートン氏(米プリンストン大教授)の著書「大脱出――健康、お金、格差の起原」の韓国語版(韓経BP刊)が英語版と異なる形で書き換えられたり、内容が欠落していたりしていることが明らかになった。
2013年に原書を発刊したプリンストン大出版部は22日、「大脱出」の韓国語版には原書の内容を正確に反映せず、変更された個所、欠落している個所が含まれていることが最近判明したと発表した。同大出版部はまた、韓国語版序文で同書が経済学者トマ・ピケティの著書「21世紀の資本」と対立するものだと説明していることにも触れ、「変更事項や序文は著者やプリンストン大出版部の同意や審査を経たものではない」と強調した。
プリンストン大出版部によると、韓経BPは現在の翻訳本の販売を中止した上で、ディートン教授の原文を正確に反映し、独立的な検討を経た改訂版を出版することに同意したという。