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【巨人】打撃の巨人、背番号「24」由伸監督「強いジャイアンツ」宣言!

2015年10月27日6時0分  スポーツ報知
  • 就任会見を終えた高橋新監督は、球団旗の前で笑顔を見せながらガッツポーズした

 巨人・高橋由伸新監督が26日、都内のホテルで就任会見を行い、「強いジャイアンツを作りたい」と宣言した。背番号は現役時と同じ「24」で契約年数は3年。就任1年目のテーマに「打たないと勝てない」と攻撃力アップを掲げ、新チームの軸に坂本、阿部、長野を指名した。「自分らしさも出して、不安もあるが、覚悟を持ってまい進していきたい」とも所信表明。28日の秋季練習(G球場)から由伸体制が船出する。

 真っすぐ前を見据えたまま、高橋監督は微動だにしなかった。ジャイアンツ監督という重み。それを一身に背負った表情だった。止まらない質問と無数のフラッシュ。報道陣は、165人を数えた。現在の心境は? 最初の問いに背筋をピンと正した。

 「先輩が作り上げたものを守りつつ、自分らしさも出していきたいと思います」

 17日、クライマックスシリーズ最終ステージでヤクルトに敗退してから、激動の9日間が始まった。19日に原監督が勇退。翌20日には新監督の要請を受けた。長嶋さんや王さん、そして原監督。歴代のレジェンドから背中を押された。「皆さんに『ぜひ、やりなさい』という強い言葉を頂きました」

 23日、球団に要請受諾を報告。その後、元同僚で互いに切磋琢磨(せっさたくま)した相手でもある松井秀喜さんに電話をした。「すごくいいことじゃないか。僕にできることがあれば何でも協力するから、とにかく思い切って頑張って」と激励されたという。

 背番号は現役時と変わらない「24」で臨む。巨人史上、現役引退からそのまま監督に就任したのは74年に引退した長嶋茂雄以来だが、同じ番号を背負うことは初。24番を愛する巨人ファンへの球団側の計らいであり、新指揮官も「大変光栄なことだと思っています」と感激した。“バットマン由伸”の魂を背負ったまま、チーム再建に挑む。

 初陣は28日、ジャイアンツ球場での秋季練習となる。「とにかく強いジャイアンツを作っていかないといけない。打たないと勝てないので」。来季の主軸として阿部、坂本、長野の名を挙げ「彼らが中心となって戦ってくれないと、なかなか強いチームは作れないと思います」と言い切った。

 今年までチームメートとして戦い、グラウンド内外で相談に乗っては助言も送ってきた。技術だけでなく、前任の原監督とは違ったアプローチで精神的な部分を把握している強みもある。リーグワーストのチーム打率2割4分3厘から「打撃のチーム」の構築へ。由伸体制は、ここから取りかかっていく。

 会見を翌日に控え、昨年8月18日に亡くなった父・重衛さんのお墓に行った。「現役引退の報告と、監督をやるという報告はしてきました」。子供の頃から野球を教えてくれた父は、人としても最も尊敬する存在だった。

 巨人軍第18代監督としてナインとファンと家族とともに、日本一奪回を勝ち取る―。覚悟は決まった。(水井 基博)

 ◆高橋 由伸(たかはし・よしのぶ)1975年4月3日、千葉県生まれ。40歳。桐蔭学園、慶大を経て97年、巨人を逆指名してドラフト1位で入団。98年から6年連続ゴールデン・グラブ賞。2004年アテネ五輪出場。15年は選手兼任打撃コーチを務めた。180センチ、87キロ。右投左打。今季年俸は1億5000万円。

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