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ノーベル医学生理学賞・大村教授、母校・山梨大学生に4つの言葉贈る

2015年10月26日14時37分  スポーツ報知
  • 母校山梨大の特別栄誉博士を授与されたノーベル医学生理学賞の大村智さん

 ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった北里大特別栄誉教授の大村智さん(80)が26日、母校の山梨大(甲府市)を訪れ、同大初の「特別栄誉博士」の称号を授与された。

 約150人の学生が見守る授与式に臨んだ大村さんは「大学に入った頃はスポーツが好きで、勉強は低空飛行を続けておりました。スキーの長距離が得意だったので(教授から)『体育の教員免許も取ったら?』と言われて取っちゃったぐらい。今も持っています」と自らの学生時代を回想。そして、学生たちへの贈る言葉を4つ紹介した。「まずは『一期一会』。良い縁があっても気付かない人がいる。縁を大切にしてほしいです。続いて『至誠惻怛(しせいそくだつ)』。慈愛の心を忘れないでほしいという意味です。あとは宝塚と阪急を興した小林一三の『金がないなら何もできないという人間は、金があっても何もできない人間だ』ですね。何よりも行動を起こすことが大事だと思います。最後に私の言葉。『幸運は高い志を好む』です」

 授与式終了後、1958年に提出した卒業論文「油脂成分の微量分析」などを特別展示した図書館に移動。57年ぶりに自らの卒論と対面した大村さんは「きったない字ですね~。ま、今も汚いけど…」とおどけながら「けっこうマジメに書いてありますね。コレ、できましたらコピーしていただけませんか?」とお願い。研究者らしい横顔をのぞかせていた。

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