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【将棋】元奨励会三段の天野貴元さんが死去

2015年10月27日14時21分  スポーツ報知

 舌がんと闘病を続けていた将棋の元奨励会三段でアマチュア強豪の天野貴元(あまの・よしもと)さんが27日午前0時2分、都内の病院で死去した。30歳だった。通夜は31日午後6時から、葬儀・告別式は11月1日午後0時30分から東京都八王子市の宝泉寺別院で営まれる。

 八王子市出身の天野さんは、1996年に棋士養成機関「奨励会」入会。16歳で三段に昇段したが、年齢制限の26歳までに四段(棋士)に上がれず、2012年に退会を余儀なくされた。その後、舌がんを発症したが、闘病を続けながらアマ棋戦で活躍した。昨年11月にはアマ6大タイトルのひとつ「赤旗名人」を獲得。奨励会三段リーグ編入試験の受験資格を満たし、棋士になる夢に再び挑んだ。

 今年2~3月に行われた編入試験では、体調が悪い中で現役の奨励会二段を相手に4勝(3敗)を挙げたが、8戦6勝の編入規定には届かなかった。試験後は「がんになった時は将棋をやめていたし、1年くらい将棋と離れていた期間もありましたが、今回、奨励会員の方と指して情熱を取り戻しました」と話していた。

 昨年2月には、自ら支部長を務める「日本将棋連盟天野支部」を設立。将棋の普及に尽力したほか、奨励会時代についてつづった自伝「オール・イン」も話題となった。

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