大学に籍を置く者として「大学での学びは社会に出てから役に立たねーよなー!」という論調には納得できるような理由をもって反論したい。
G型L型という話は心底見当違いだと思うが,教育を疎かにするとゆくゆくは国が衰退しますぞー!という反論では耳を傾けて貰えない。
直感的には何を学んだかではなく,学び方を学ぶことが重要なんだろうと漠然と考えていたが,最近の経験から具体的な話を思いついた。
大学での学びにおいて,卒業研究は重要な役割を果たしていると思うが,その中でも先行研究の調査法を学ぶことに着目したい。
研究とは新たな何かを発見することであるのなら,どこまでが既にあるのか,すなわち先行研究を調べることは絶対に必要な技能だ。
社会に出てから真に新しいことをするということは実はかなりのレアケースで,世界規模のマクロな視点で見ると既に似たようなことが行われているということがほとんどだ。
すなわち,それらを探し出し,理解する技術を身に着けることができれば,仕事の効率も非常によくなる。
例を挙げると,「○○のようなシステムを作りたいんです!」という相談を受けることが最近多い。詳細は伏せる。
しかし,「○○のようなシステム」は実は既に存在するということが多く,さらに言えばその分野を専攻する学生であれば1年次にでも教わるようなもの,ということすらある。
おそらく,何も調べてないか,調べ方が変なのだろうと推測している。もう少し踏み込んで言うと,社会に出てから調べ方を学ぶことは難しいのだろう。
しかし,卒業研究に本気で取り組んでいれば,この程度の調査能力は身に付けられると確信している。
あーわかる 図書館の使い方とか え、それciniiでくらい検索しないの?って思うこと多々