浮気と不倫って、何が違うのでしょうねぇ。結構前から見るよね、この論争も。「キスまでは大丈夫」「手を繋いでも駄目」各自の線引きで好き勝手言ってるイメージがある。なので今回はその違いをハッキリさせようじゃないの、と考えていろいろと調べた結果を記事にしたよ。言葉の意味や法律上どうなのとか、ちょっとお堅い話になるけどね。好き放題言うにも、やっぱ原則を知ってたほうがカッコいいと思うんだ!
「ウチには関係ありません」なんて油断しないほうがいいんじゃないかな。夫も妻も、男と女ですよ・・・
言葉の定義(広辞苑第5版)
浮気とは
男女の愛情が、うわついて変わりやすいこと。多情なこと。他の異性に心を移すこと。
不倫とは
人倫に外れること、人道に背くこと。
不倫になると、いきなり物々しくなっちゃったね。「人倫」ってのは人間の秩序関係であり、実践すべき同義のことだそう。つまり、「不倫した人は人じゃねぇ!」と断じているのですな。厳しいけど、仕方ないよね。道、外れちゃってるんだもの。
「浮気」と「不倫」違いはどこにあるのか?
違いといっても、言葉の意味的に違うのか、それとも法律的に違うのかで話は別だよね、きっと。言葉の意味の違いは、先ほどの広辞苑第5版の引用を参照してね。奥様A子と奥様B美が感じるそれぞれの意味の違い?知ったことじゃない。というわけで次は法律的にこの2つはどう扱われているのかを調べてみた。
法律に「浮気」も「不倫」もない
民法第770条より
1 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
① 配偶者に不貞な行為があったとき。
違いもなにも、そもそも法律に「浮気」や「不倫」という言葉は使われてない。浮気や不倫に関係が強そうなのは、この1文のみ。
不貞な行為って何?
言葉の定義
①配偶者のある者 が ②配偶者以外の異性 と ③自由意思 で ④肉体関係を持つこと。
これが法律上の不貞行為だそうです。法律事務所のHPで調べました。民法の逐条解説とかに載ってるから、あちこちの法律事務所で同じようなことが書いてあるんだろうな~という推定。ソースがはっきりしないと、ちと気持ち悪いね。
ではこの一文を、それぞれバラして調べてみよう。同じく法律事務所のHPで調査した結果は以下のとおり。
①配偶者のあるもの
婚姻届を提出している(法律上ってことね)夫婦だけではなく、何らかの事情により婚姻届自体は出していないものの、実質上は夫婦同然に生活している夫婦も含まれる。
これはあれだ、内縁関係にある女性も含まれるということだね!だから、「俺はA子とは籍が入ってない内縁なんだ。だからB美とのニャンニャンは法律上、何の問題もナッシング」こうは問屋が卸しちゃくれないということになる!
「婚約中」の男女も含まれるが、「結納をする」だとか「婚約指輪のやり取りがあった」だとか、周囲が結婚を知っている必要がある。
メンヘラちゃんが、「私、あの人とは前世でも繋がってたの。生まれた時から婚約者だったのよ!!」なんて妄言吐いてても、法的には駄目ってことね。
②配偶者以外の異性
肉体関係の対象は「異性」であり、同性愛は含まれない。
これはたとえば、妻が女性と肉体関係(同性愛)を持ったとしても、それは法律上の不倫(不貞行為)には該当しないということになる。夫がナイスガイと致しても不貞行為じゃないってことだ!これはどうなんだ?人によっては朗報になりえるのだろうか?
その同性愛が双方にとって婚姻を継続し難い重大な事由になった場合は離婚原因になりえると考えられる。
いやいや、重大だろ(;´Д`)
旦那があぁ~してるところを偶然発見して憤慨した奥様が訴えたら「あ、それね、OKなやつなんだヨ」なんて弁護士に言われて、すんなり引き下がれるわけがない。だったら、最初から法解釈の「異性のみ」を無くしてしまえよという気もする。同性愛だからどうこうではなく、性別抜きで肉体関係になってしまうことがアウトということですよ。
③自由意思
自分からガンガン行った場合だけじゃなくて、「ちょっとだけよ」と誘われてフラフラ~と致してしまった場合でもOUT
据え膳食わぬは男の恥!!ふ~~~じこちゃ~~ん!!!と、やってしまったらアウトってことですね。つまり、断ることができたんだから、駄目だよと。不貞は男の本能にとっては非常に厳しい世界です。
④肉体関係を持つこと
文字通り性交渉があること。「LINEをしていた」「二人で飯」「お手てつないで」「腕を組みルンルン」「接吻」などなど→肉体関係がない限り、原則として法律上の不倫(不貞行為)にはならない。法律上性交渉があって不倫が成立する。
これはあくまで原則であり、それまでの過程により不貞行為に該当する可能性はある。
あー良かったwこんなんやりたい放題じゃないかと思ってしまった。だけど、「肉体関係」というのは法律上もかなり重たい、一線を越えてしまう言葉なのだということが解るね。
平成22年度の調査から見る「浮気(不倫)してる男女の数」
厚生労働科学研究班が「第5回男女の生活と意識に関する調査」を実施。「現在、決まった交際相手以外にセクロスする相手がいる」という設問に対しての回答結果は以下のとおり。
不倫している男性:8.2%が「不倫している」
不倫している女性:男性と同程度の割合
※調査方法は層化二段無作為抽出法。2010年9月1日現在で満16歳から49歳までの男女の各3,000人を対象として実施した調査。
どうだろう、みなさん。この数字が多いと感じるか、少ないと感じるか。この調査は既婚者のみを対象としているわけではないので、あくまでも参考に留めたいところ。
というわけで、浮気と不倫に関する自分なりの調査でした!
最後まで見てくれてありがとうございました。