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維新:大阪系ら「解散」臨時党大会で決議…執行部は認めず

毎日新聞 2015年10月24日 21時24分(最終更新 10月25日 02時03分)

維新の党の「臨時党大会」で新代表に選出され、あいさつする馬場伸幸衆院議員=2015年10月24日、三浦博之撮影
維新の党の「臨時党大会」で新代表に選出され、あいさつする馬場伸幸衆院議員=2015年10月24日、三浦博之撮影

 維新の党を除籍された大阪系国会議員らは24日、大阪市内のホテルで独自の臨時党大会を開いた。同党の代表は不在として馬場伸幸衆院議員を代表に選出した後、党解散を決議したと宣言した。政党交付金も国庫に返納するとしている。松野頼久代表は「大会も解散決議も無効」として解散には応じない方針だ。

 国会議員は、執行部が除籍した馬場氏ら12人のほか、現在も党に所属する下地幹郎元郵政担当相ら8人の計20人が出席した。地方議員を含め、計約230人が参加した。橋下徹大阪市長や松井一郎大阪府知事は参加しなかった。

 維新には、国会議員、地方議員らの過半数の要求があれば代表が臨時党大会を開催できる規約がある。橋下氏らは「執行部は存在しない」として、議員らの署名を集めて大会を開いた。国会議員20人のうち、少なくとも19人は橋下氏が31日に結成する新党「おおさか維新の会」に参加する見通しだ。執行部側には26人が残留する見通しだが、騒動前の51人からは半減する。

 馬場氏らは近く総務相に代表の変更と解散を届け出る。執行部と意見が対立しているため、総務相が受理するかは不透明だ。「新執行部」に選出された馬場氏ら4人はすぐには新党に参加せず、解散手続きを担う。執行部は解散届が出されれば法的手段で対抗することも辞さない構えで、新党参加議員は除籍する方針だ。

 松野氏は24日夜、記者団に対し「党大会開催は執行役員会で決めると定めており、無効だ」と述べた。執行部は24日夜、総務相に解散届などを受理しないよう申し入れた。橋下氏は大会後、ツイッターで「永田町の国会議員が何を言おうと党大会の決定が全て。無効になるわけがない」と書き込んだ。【福岡静哉、熊谷豪】

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