2015年10月27日03時00分
お茶を通じて世界平和を呼びかけている茶道裏千家の前家元、千玄室大宗匠(92)が24日、ベトナム・ハノイ市のハノイ法科大学で平和を祈念する茶会を開いた。現地の人々やベトナム在住の日本人ら約400人が出席。代表の来賓らが一碗(いちわん)に練られた濃茶(こいちゃ)をともに服し、友好の絆を深め合った。
特攻隊員として戦争を経験した千大宗匠はこれまで「茶道外交」として世界約60カ国以上を訪問し、平和に通じる茶道の精神を広めている。今回は裏千家の同好会がハノイにできることもあり茶会が実現した。
ベトナム建国の父、ホー・チ・ミンの胸像を前に献茶をした後、閣僚級の来賓らに自ら濃茶を練ってふるまった。
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