2015年10月26日13時53分
11月の大阪府知事選の立候補予定者2人が25日、大阪市内で初の公開討論会に臨んだ。再選を目指す大阪維新の会の松井一郎知事(51)と、大阪府議で自民党が推薦する栗原貴子氏(53)。日本青年会議所近畿地区大阪ブロック協議会が主催し、約1時間半、論議をたたかわせた。
最初のテーマの「経済対策」では双方が、リニア中央新幹線の大阪への早期開通を掲げた。安倍晋三首相から直接、推薦証を受け取った栗原氏は「政権与党の一員として、しっかりパイプを生かして前に進める」と政権との近さを強調。松井氏も「安倍内閣に必要性は伝えている。早期開通が(建設費の自己負担を表明している)JR東海にプラスになると訴えたい」と実績をアピールした。松井氏が制限時間を超えて発言を続けると、栗原氏が「ルールは守って」と、苦言を呈する場面もあった。
府財政では栗原氏が「収入を増やす努力をせずにコストカットばかり」と批判。松井氏は「カットもしたが、(法人府民税や法人事業税などの)税収も増えている」と反論し、「税収増を認めるか」と迫ると、栗原氏は「それはアベノミクスの効果」とかわした。
教育面では橋下徹知事時代の2010年度に導入された私立高校授業料の無償化が争点になった。松井氏が「学校選択の幅が広がった」と強調すると、栗原氏は私立の小中学校への補助金削減を批判。「命を守る校舎の耐震化が非常に遅れている」と述べた。松井氏は、私学の校舎の耐震工事などへの府の新たな補助制度を挙げた上で、「学校の経営状態は悪くなっていない」と反論した。
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