長崎潤一郎
2015年10月27日10時58分
九州電力は、玄海原発3、4号機(佐賀県)の再稼働をめざし、原子力規制委員会の審査再開に向けた補正書類を11月中に提出する方針を決めた。全国に先駆けて川内原発(鹿児島県)を再稼働させた九電は、人員の「玄海シフト」を進めている。
玄海3、4号機の審査会合は、九電が川内原発の再稼働を優先させたため、昨年12月を最後に開かれていない。補正書類の提出によって、玄海の審査手続きは約1年ぶりに動き出す。
提出する補正書類は、安全対策のための設計変更に関するもの。東日本大震災後の新規制基準を満たすかを判断するのに必要だ。規制委は、地震や津波への対策については、すでにおおむね了承しており、九電は残るプラント(設備)関係の補正書類の作成を急いでいる。これまで川内1、2号機のほか、関西電力高浜3、4号機(福井県)、四国電力伊方3号機(愛媛県)が新基準を満たすと認められている。
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