2015-10-27

オタクから娘を守った

先日、幼い娘を公園で遊ばせていると、いかにもオタクしか思えない男2人が娘に近づいてきた。

娘はプリキュアが好きで、まだ「ぷいきゅあ~」ぐらいしか話せないのだが、この日もプリキュアごっこをして遊んでいた。

オタク2人は、そんなプリキュアごっこをしている娘を見て、どうやら同士だと感づいて、この公園へ来たようだった。

お嬢ちゃんプリキュア好きなんだ~」という言葉を皮切りに、オタクたちは娘に質問を浴びせかけていた。

作画がどうたら、演出がどうたら、シリーズを通してどうたらとなかなかに手厳しい質問で、さすがオタクだと私は少し関心した。

しかし、私の娘もいちプリキュアユーザーだ。プリキュアユーザーの端くれとしてオタクどもをぜひ返り討ちにして欲しい。

しかし、私の望みも虚しく、「ぷいきゅあ~」しか話せない娘は、オタクもの質問に上手く応えることが出来ず、戸惑っているようだった。

娘の言葉にできない悔しさを、私は感じた。

「おい、もう勝負はついてるだろ」と私はオタクたちを止めようと声をかけた。そしてオタクどもにお返しにと、両方の顔面にパンチをお見舞いしてやった。

オタクどもが訳の分からないことを喚きながら、のたうち回っているうちに、私は娘を公園の裏口から逃げるよう促し、娘をオタクから離すことに成功した。

私も娘と一緒にプリキュアを見ていたプリキュアユーザーの端くれだ。知識では勝てなかったが、パワーで娘の無念を晴らそうと思う。

その後、オタクたちと私は戦った。しかし、オタクたちの息の合ったコンビネーションの前に私はとうとう屈し、ボロ雑巾のようにされてしまった。

病院のベッドの上で私は反省した。彼らはオタクらしく、プリキュアを熱心に見て、息の合ったコンビネーションを完成させたのだろう。

知識でもパワーでも我が一家は敗れてしまった。完敗だ。

「ぷいきゅあ…」と力なくつぶやく娘の頭を撫でながら、私たちは再起を誓った。

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