自分の欠点をさらす、というのは勇気のいることですよね。普通は恥ずかしくてやりたくないでしょう。けど、それを行うことで不思議と友達はできるものです。常にガードを固めている人とは、なかなかお友達になろうとは思えないもんです。
欠点を晒すことはプラスである
なぜ友達ができるか考えてみると、相手の弱みを見た時に人間らしさを感じるというか、その人の本質が見えてとっつきやすくなるというのが理由のひとつでしょう。そして、もうひとつの理由は、相手が「優越感」を持てることなのではないかなと思うのです。
これを聞いて「なんだ、それって馬鹿にされてるだけじゃないか」と思う方もいるかもしれませんが、それでも良いのです。それで相手が良い気分になれるなら、それもまたその人にプラスの力を与えていることになるのです。相手に劣等感を与えるのとどちらが良いですか?私は優越感を与えることにマイナス要素はないと考えます。
弱みを見て、そこにつけ入ろうとする輩もいるかもしれませんが、恐れることなく毅然としましょう。何かに怯えて弱みを見せているわけじゃなく、あなたは強くなるために、あえて弱みを見せたのです。
弱みを抱えることで増幅するものを解き放つべし
弱みを隠すことで、人間はマイナスのエネルギーを溜めてしまうものです。それならばいっそ、あなたの持っている弱点をオープンにしてみませんか?そうすれば、それまでにため込んでいたそのエネルギーは、きっとどこかへ行ってしまうに違いありませんよ。眉間のしわを緩めて、口角を上げましょう。
自虐ネタは人を幸せにする
これらのことから、つまり自虐ネタというのは、相手を安心させることと、相手に優越感を与えるという二つの大きな効用があるのです。おどけて自分の弱点を晒している人は道化じゃありません。彼らは何ら恥じることはないのです。立派に人にパワーを人に与えているのです。
度を越したものは、その場の雰囲気を壊したりします。それは人にパワーを与えているのではなく、悲劇の主人公を気取って同情してほしい、寂しい行為です。何事もほどほどが良いですね。
夫婦も弱点で上手くいく!
実は夫婦円満の秘訣も、ここにあるのではないかとさえ思います。お互いの弱点を愛し合えたら、もう怖い物はなくなると思いませんか?肩書きを愛するよりもずっとずっと安定した関係になるでしょう。何事もなく、順調そうに見える「素敵な」夫婦ほど、案外もろかったりするものです。
長く一緒に暮らしていくのであれば、早いうちに自分の弱さを知ってもらいましょう。それを認めてくれないのであれば、その時は別の道を模索する必要があるかもしれません。
どうでしたか?弱点を見せるということは、自然界では死に直結する行為です。ですが、我々人間の社会においてそれはコミュニケーションを円滑にする武器になるのです。恨まれるより好かれる人間になるために、少しずつ肩の力を抜いていきましょう!