jQueryとCSSのtransitionで可視範囲に入ってからアニメーションさせる方法

可視範囲になってから表示されたり動いたり、スクロールに応じてアニメーションさせる方法を紹介します。動きをつけて目を引くことで、効果的に伝えることができるかもしれません。

jquery-scroll-effect2.png

以前、「jQueryを使って、スクロールしてコンテンツが現れたときにアニメーションさせてみる|Webpark」という記事で同じようなものを紹介したのですが、デモが気に入っていない、アニメーションが1度きりということで作り変えました。

まずはサンプルをご覧ください。スクロールするとアイコンとテキストが順番にフェードインします。

このサンプルで使われている、画面いっぱいに表示する方法と、上にスクロールしたときに現れるメニューは以前紹介しています。気になる方はどうぞ。

ということで本題に入ります。

まずはHTMLから。

<div class="effect">
  <i class="fa fa-child fa-5x"></i>
  <div>
    <h2>Section2</h2>
    <p>スクロールするとアイコンとテキスト順番に現れます</p>
  </div>
</div>

.effectが指定した場所までスクロールすると、子要素であるidivがアニメーションします。jQueryではCSSの値を変更するだけで、transitionを使って動きをつけています。

アイコンはFont Awesomeを使っています。以前記事にしていますので気になる方はぜひご覧ください。

CSSはこんな感じです。動きを付ける部分のみです。

.effect i {
  height: 120px;
  padding: 20px;
  font-size: 100px;
  transition: .8s;
} 
.effect div {
  margin: auto;
  transition: .8s;
  transition-delay: .8s;
}

順番に表示させるため、片方にtransition-delayを使っています。サイトに合せて自由に変更すればいいので参考程度にどうぞ。

で、メインのjQueryです。

$(function(){
  $('.effect div, .effect i').css("opacity","0");
  $(window).scroll(function (){
    $(".effect").each(function(){
      var imgPos = $(this).offset().top;    
      var scroll = $(window).scrollTop();
      var windowHeight = $(window).height();
      if (scroll > imgPos - windowHeight + windowHeight/5){
        $("i, div",this).css("opacity","1" );
        $("i",this).css({ 
          "font-size": "100px",
          "padding": "0 20px 40px"
        });
      } else {
        $("i, div",this).css("opacity","0" );
        $("i",this).css({ 
          "font-size": "20px",
          "padding": "20px"
        });
      }
    });
  });
});

では部分ごとで簡単に解説します。

  $('.effect div, .effect i').css("opacity","0");

アニメーションの対象となる.effect div .effect iの表示を消します。CSSで非表示にしてもいいですが、それだとjavascriptが機能しない場合に表示されません。javascriptで非表示にすると、javascriptが機能しない場合、非表示にならなければアニメーションもせず、ということで最初から表示された状態になります。

  $(window).scroll(function (){
    $(".effect").each(function(){

スクロールした際に.effectごとに、これ以下に記述する内容が実行されます。

      var imgPos = $(this).offset().top;    
      var scroll = $(window).scrollTop();
      var windowHeight = $(window).height();

変数を指定します。imgPosは、.effectの位置、scrollはスクロールした量、windowHeightはウインドウの高さです。

      if (scroll > imgPos - windowHeight + windowHeight/5){

アニメーションする条件になります。.effectが画面の下から1/5のところまでスクロールする、というのが条件になります。ちょっとややこしいので図にしています。

scroll_20151025075145f39.png

可視範囲に入ってすぐにアニメーションが始まると、下の方がまだ画面に入っていない可能性もあります。なので、指定した高さまで達した時点でアニメーションさせるようにします。今回の場合は、スクロールして.effectが画面の下から1/5まできた時点でアニメーションするようになります。

ピクセルで指定してもいいですが、画面サイズも色々ですので画面サイズを元に指定しています。

        $("i, div",this).css("opacity","1" );
        $("i",this).css({ 
          "font-size": "100px",
          "padding": "0 20px 40px"
        });
      } else {
        $("i, div",this).css("opacity","0" );
        $("i",this).css({ 
          "font-size": "20px",
          "padding": "20px"
        });
      }

最後はアニメーションの内容です。とはいっても今回はCSSのtransitionを使っているのでCSSの内容を変えるだけです。

まず、idivを表示させます。divtransition-delayを指定しているので、後で表示されます。

あと、アイコンも大きくします。paddingは真ん中から大きくなるようにするために調整するためです。

else以降は、スクロールで上に戻った際に、元に状態(表示なし)に戻すためのものです。

おまけ

このサンプルの最初にある、一定以上スクロールすればフェードアウトする方法も載せておきます。

$(function(){
  $(window).scroll(function (){
    var scroll = $(window).scrollTop();
    var windowHeight = $(window).height();
    if(scroll >= windowHeight/5) {
      $('#centerBoxFirst').fadeOut();
    } else {
      $('#centerBoxFirst').fadeIn();
    }
  });
});

スクリーンの1/5以上スクロールすれば、#centerBoxFirstがフェードアウトし、上に戻るとフェードインします。

さいごに

ということで、可視範囲に入ったらアニメーションする方法と、おまけで一定以上スクロールすればフェードアウトする方法を紹介しました。

高さとスクロールの計算はイメージしずらいかもしれませんが、慣れると色々できて便利だと思います。

アニメーションの仕方など色々考えられますので、これを参考に遊んでもらえればうれしいです。

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