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巨費投じた共同溝 5か所で空っぽのまま
10月27日 7時27分

電線や水道管、ガス管などをまとめて地中に通す共同溝と呼ばれる巨大なトンネル状の施設の活用状況を、会計検査院が調べたところ、東京都と兵庫県に総額50億円の税金をかけて整備した5か所の共同溝が、完成から5年以上たっても中が空っぽのまま全く使われていないことが分かりました。
共同溝は人が入って作業できるため、災害時に対応しやすく道路工事の数も減らせるとして国土交通省がおよそ全国500か所で整備しています。
ところが会計検査院が活用状況を調べたところ、東京都と兵庫県の5か所に50億円の税金をかけて整備した共同溝は、いずれも完成から5年以上がたっていますが、中は空っぽのままで全く使われていませんでした。
このうち、東京の国立市と日野市の地中には、56の電線や通信ケーブルをまとめるため、内側の大きさが縦横およそ2メートル、長さが合わせて2.2キロもある巨大な2つの共同溝がつくられましたが、完成から13年間活用されない状態が続いています。
技術の進展によって、ケーブルなどを通すのに共同溝のような大きなスペースが不要になったことや、需要の変化が主な理由だということです。
国土交通省は「今は使われていないが電気やガスなどの事業者は、今後利用するとしている。見通しを示すよう求め有効活用していきたい」としています。

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