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不器用な生き方をやめたい

無駄なプライドは捨てた方がいいんじゃない?

もっと人に伝えるためには?人に伝える方法

コミュ障を改善する

自分の考えを相手に上手く伝えることができない…と悩む人は多いだろう。これは、話すことに限ることではなく、ブログのような書くことにもあてはまる話だ。

ブログの記事を書きながら、はたして読者に考えが伝わっているのだろうか…と思うことがある。コメントをいただいて、「伝わってよかった」と思うことはあるが、コメントを書くという人は少数なので、その他大勢の人が記事を読んでどう思ったのかは不明だ。

※そういえば、私も他の方のブログの記事にコメントしたことがない(汗)。

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(私自身)そのような手探りの状態で記事を書いているが、「伝える努力を怠ってはいけない」ということは理解している。その努力をやめてしまうと、(ブログであれば)書きっ放しの自己満足になってしまうからだ。

今回は、こうすれば相手に伝わるのではないか…ということについて書いてみたい。

▼ 伝えるテクニックは大事だが…

話すにしても、書くにしても、テクニックは大事だ。

話す場合は、話すときの姿勢、態度、目線、身振り手振りをどうする…など視覚的なことから、声のトーンや大きさ、話すスピード、抑揚、一文の長さをどうする…など聴覚的なこと。さらに(プレゼンなどでは)話のロードマップを最初に提示する、結論を述べてから根拠を述べる、強調したいことを繰り返すなど、構成に関することもある。

テクニックの重要さについては、この動画をみればよくわかるだろう(笑)。


ウィル・スティーヴン 「頭良さそうにTED風プレゼンをする方法」 - YouTube

書く場合も、見出しをつける、(必要に応じて)箇条書きを使う、適度に行間をとる、誤字脱字を極力なくす…など見やすく読みやすくするという外形的なことから、話す場合と同様、構成に関することまである。

このような伝えるためのテクニックは非常に大事だ。このことに疑いの余地は全くない。だが、あえていえば、それ以上に大事なものがある。

▼ 伝えたいことを明確にすることが大事

おそらく一番大事なのは、「自分が伝えたいこと」を明確にすることだ。

この「伝えたいこと」が今ひとつ曖昧だったり、自分の中でキチンと整理できていない場合は、当然だが相手には伝わらない。自分がよくわかっていないことを、相手に伝えることはできないのだ。

相手に伝えるためには、言葉ではなく心で伝えることが大事…というが、「伝えたいこと」が自分的に不明であれば、心で伝えるもなにもないのだ。

また、「伝えたいこと」がはっきりしていないと、熱意がわかない。熱意というものは、「自分の伝えたいこと」が明確にならないと、わいてこないのだ。これは価値があるから伝えたい!と思ったときに(はじめて)、伝えようとする熱意がわいてくるものだ。心で伝えるためには熱意が必要だ。熱意が相手に伝われば、「心で伝わった」ということになるのだ。

先のTEDを茶化した動画のプレゼンだが、とてもおもしろく感じたと思う。

内容がないのに、なぜおもしろいのか…と思うかもしれないが、それは、彼に伝えたいことがあったからだ。それが何かは各自で考えてほしいが、彼の中では「伝えたいこと」が明確だったので、聴衆やあなたにそれが伝わったのだ。

・自己との対話が必要になる

「自分が伝えたいこと」を明確にするためには、自己との対話が必要になる。自分が何を話したいのか、何を書きたいのか、(要は何を伝えたいのか)自分と向き合ってよく考えることだ。

たとえば、自分が書きたいと思っているテーマであれば、比較的スラスラと筆が進むはずだ。

逆に、全く関心のないテーマであれば、数行書くのも苦痛になるだろう。もし、ブログの記事を書いていて、時間がたつだけで思うように筆が進まないし苦痛も感じる…ということであれば、それはあなたが伝えたいテーマではないのかもしれない。

▼ 相手にも聞きたい話がある

「自分が伝えたいこと」を話したり書いたりするというのは、自分サイドの都合によるものだ。そこ(伝える立場)を少し離れて俯瞰してみると、相手にも聞きたい話があるはずだ…ということがわかるだろう。

自分が聞き手になったときのことを想像してみればよくわかるが、自分の興味がない話については、なんとなくスルーしてしまうものだ。音はなんとなく聞こえているかもしれないが、意識が別の方向へ向き、ほかのことを考えたりするのだ。

妻の世間話を夫がフンフンと聞いているが、実は別のことを考えている…というアレだ(笑)。もしそこで、他愛のない世間話が子どもの話に変わったら、(子煩悩な夫であれば)スイッチが入ったように聞き耳を立てるだろう。それは、夫にとって関心のある「聞きたい話」だからだ。

・私の失敗

以前、ビジネスを学んでいる海外の大学院生の前で話をしたことがある。テーマは自由にしていいといわれていたので、私はいろいろ考えたあげく、異文化の中で育ったもの同士が上手くやっていくためには、相互理解が欠かせない…というような主旨の話をした。

私はこの話をした後、「しまった…」と思った。

院生たちは黙って聞いてくれたが、おそらく彼(女)たちが聞きたかったのは、そんなフワフワとした当たり前の一般論ではなかったはずだ。私がしたのは誰でもできるような話で、私がその場面でわざわざ話すようなテーマではなかったのだ。

そのかわりに、日本人とビジネスをするときは、こういうことに気をつけた方がいい…というテーマについて話した方が余程よかったはずだ(彼(女)らの興味と合致したはずだ)。

たとえば、日本人は「punctual」なので時間を守らないと信頼を損ねるとか、ある程度親しくなっても、机の上に足を投げ出さないようにした方がいい(笑)とかだ。

なぜそのとき、私がテーマ選びに失敗したかというと、誰も反論できないような一般論でキレイにまとめようとして、「相手にも聞きたい話がある」ということを、ほとんど考慮しなかったためだ。これでは伝わらないのだ。※当時の感情ははっきり覚えていないが、反論されるのが怖くて、無難さを求めたのかもしれない。

▼ まとめ

もっと人に伝えるためにはどうすればいいのか?というテーマで書いた。

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話すことにしても、書くことにしても、自分の考えを相手に上手く伝えることができない…という悩みは尽きない。私自身も、はたして読者に伝わっているのだろうか…と思いながらブログの記事を書いている。ただ、その不安のような思いとは別に、「伝える努力を怠ってはいけない」ということは強く意識している。その努力をやめてしまうと、書きっ放しの自己満足になってしまうからだ。

伝えるテクニックが大事なことは、改めていうまでもない。話す場合は、視覚的なことから聴覚的なこと、さらに話の構成に関することまで、技術を磨く必要がある。書く場合も同様に、見やすく読みやすくするという外形的なことから、構成に関することまで技術を磨く必要がある。

だが、あえていうと、それ以上に大事なものがある。

それは、「自分が伝えたいこと」を明確にするということだ。当然のことだが、自分がよくわかっていないことを、相手に伝えることはできない。また、「伝えたいこと」が自分の中ではっきりしていないと、熱意がわいてこない。相手に心で伝えるためには、熱意が必要だ。自分の熱意が相手に伝われば、「心で伝わった」ということになるからだ。

自己との真摯な対話で、「自分が伝えたいこと」が明確になる。自分が何に興味があり価値を感じているのか、相手に何を伝えたいのか、自分と向き合ってよく考えることだ。

さらに考慮したいのが、相手にも聞きたい話があるということだ。「自分が伝えたいこと」を伝えるというのは、あくまでも自分サイドの都合によるものだ。自分が聞き手になるときのことを想像すると、相手にも聞きたい話があるはずだ…ということが理解できるだろう。

相手の聞きたいことを考慮するということは、自分の方から相手の方に軸足を移して考える…ということだ。「自分が自分が」の独りよがりでは伝わらないということだ。未熟なセールスマンは、とにかくペラペラと自社の(今売りたい)商品の特長を一方的に話しがちだが、それでは伝わらない。コミュニケーションにおいては、やはり相手のことをよく考えることが必要になるのだ。