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「記者の眼」

移動が面倒くさいインドで役立ったあのサービス

出張者目線で考える、タクシーかUberか

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2015年10月27日(火)

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インド版の「地球の歩き方」

 今から2カ月ほど前、筆者は「地球の歩き方 インド 2015~16年版」と睨めっこをしていた。ムンバイやチェンナイへ出張するため、「持ち物チェックリスト」を参考にしながら、衣類やらサンダルやらをスーツケースに押し込んでいたのだ。

 「出張に『地球の歩き方』はいらないだろう」と指摘されそうだが、筆者は公私を問わず、海外に行く時はこの本を買う。スマートフォンが一般的でなかった学生時代からの習慣で、地図や鉄道路線図を見たり、気候や歴史に関する記述を読んだりするのが好きなのだ。名所や郷土食の話題などは、取材先との世間話のネタにもなる。地球の歩き方を行きの機内で読むと、出張や旅行先に降り立つ楽しみが膨らむ人は多いのではないか。

 しかし今回は、読めば読むほど不安になった。他の国と比べて、インド版はトラブルに関する記述がやたらに多い。オートリキシャーでの料金トラブル、タクシーでの料金トラブルなどなど…。かつて私的なアジア旅行の際に、リキシャーのドライバーにふっかけられて、文句を言ったら適当な場所で降ろされた記憶が蘇る。仕事である以上、この手の移動のトラブルは全力で回避したい。かといって、毎日ホテルで車を借りるほどの予算はない。バスや列車は仕事での移動には向かないだろう。どうしたものか。

 というわけで、初日の取材で会ったインド企業の広報担当者に「上手な移動の仕方」を聞いてみた。その担当者はムンバイ出身の30歳の女性で、ちょうど筆者と同い年。彼女の意見であれば参考になりそうだと思ったのだ。

インドの若者にも、もちろんスマートフォンは必需品

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