離散家族再会 65年の時経て北朝鮮の娘に約束の靴贈る

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の景勝地・金剛山で行われている南北離散家族再会行事は、北朝鮮側の再会対象者が韓国の肉親と会う1回目(20~22日)に続き、2回目(24~26日)が始まり、韓国側再会対象者の254人が、北朝鮮の肉親188人と再会した。韓国側参加者のうち、最高齢となる98歳の男性は65年前に生き別れた娘2人との約束を果たすために花柄の靴を持参した。

 朝鮮戦争中の1950年9月、男性は6歳と3歳の娘にトウガラシの売買を成功させて靴をプレゼントすると約束したまま出かけたが、北朝鮮軍に徴兵されることになり、娘や妻と離れ離れになった。その直後、国連軍の仁川上陸作戦の際に捕虜となり、収容所生活をへて韓国で生活するようになった。

 脚が弱っており、今回の行事は車いすで参加した。24日の個別面会では71歳と68歳になった娘に約束していた靴を渡し、2人から「クンジョル」と呼ばれる最上級のお辞儀であいさつを受けた。

 韓国にいる男性の長男(42)は「父は私が幼い時から(北にいる)姉たちにかわいい靴と衣料用の生地を買ってやれという話をしていた」と述べた。男性は65年前の約束をついに果たした。

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