■『刑事コロンボ』スタイル
刑事や探偵が着ると「様になる」服がある。映画『探偵:The Beginning』で漫画喫茶店の店主カン・デマン(クォン・サンウ)は、トレンチコートを翻して歩くベテラン刑事ノ・テス(ソン・ドンイル)の後ろ姿に心を奪われる。クローゼットをひっくり返して古びたトレンチコートを引っ張り出し、事件現場に出動して、2人の「非公式合同推理作戦」が繰り広げられる。
第一次世界大戦中に英国で洋服店を開業したトーマス・バーバリーがレインコートとして開発した「バーバリー・コート(トレンチコート)」は戦後にファッション・アイテムとなり、映画『カサブランカ』『哀愁』やドラマ『刑事コロンボ』などに登場した。
制作会社CJ E&M広報チームのハン・ウンス課長は「『刑事コロンボ』をモデルにした『探偵:The Beginning』のトレンチコートはちょっと古びて見えるが、着やすいのが特徴。市販のトレンチコートにはクラシカルなものがなかったので、衣装チームが作った」と説明した。製作費は1着約100万ウォン(約10万円)だ。