主演よりも強い存在感 秋夕大作3作で目を引く「小道具」

『思悼』で中心的役割する「米びつ」…死を連想させるよう縄で締め付け
『西部戦線』3人目の主人公「戦車」…1500万円かけた国産品
『探偵:The Beginning』に登場する「トレンチコート」…くたびれて見えるが10万円

■『刑事コロンボ』スタイル

 刑事や探偵が着ると「様になる」服がある。映画『探偵:The Beginning』で漫画喫茶店の店主カン・デマン(クォン・サンウ)は、トレンチコートを翻して歩くベテラン刑事ノ・テス(ソン・ドンイル)の後ろ姿に心を奪われる。クローゼットをひっくり返して古びたトレンチコートを引っ張り出し、事件現場に出動して、2人の「非公式合同推理作戦」が繰り広げられる。

 第一次世界大戦中に英国で洋服店を開業したトーマス・バーバリーがレインコートとして開発した「バーバリー・コート(トレンチコート)」は戦後にファッション・アイテムとなり、映画『カサブランカ』『哀愁』やドラマ『刑事コロンボ』などに登場した。

 制作会社CJ E&M広報チームのハン・ウンス課長は「『刑事コロンボ』をモデルにした『探偵:The Beginning』のトレンチコートはちょっと古びて見えるが、着やすいのが特徴。市販のトレンチコートにはクラシカルなものがなかったので、衣装チームが作った」と説明した。製作費は1着約100万ウォン(約10万円)だ。

朴敦圭(パク・トンギュ)記者
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  • ▲製作費1億5000万ウォンという『西部戦線』の戦車(写真左)。松の木の板で組み立て、墨汁を塗った『思悼』の米びつ(同右)。/写真提供=ロッテ・エンターテインメント、ショーボックス
  • 主演よりも強い存在感 秋夕大作3作で目を引く「小道具」
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