女子学生が、目のやり場に困るような服で客引きをしたり接客したりすることも多い。主に胸の谷間が見える服やミニスカート、ボディーラインがくっきり出る学校の制服、日本の着物、中国のチャイナ・ドレスなどを着て客引きをする。学生の間では、上級生が下級生の中からかわいい女子学生を選び、このような服を着せているとの話も出ている。今年初め、ある大学の学園祭に行ったチュさん(25)=女性=は「女子学生が学園祭だからといって酒を販売していたが、手のひら程度の小さい布でかろうじて大事な部分を覆っただけの服を着ていた」と話した。また、学生のチャンさん(26)は「女子学生が『オッパ』と言いながら腕を引っ張るので驚いた」と語った。
一部では、大学生ならではの悪ノリだから見過ごしていいのでは、との意見もある。しかし、多くの大学で学園祭のたびにセクハラ議論が高まっており、度が過ぎるとの指摘が多い。最近ソウルのある大学の学園祭では、居酒屋系屋台で接客をしていた女子学生がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に「悪ふざけのつもりだったのかもしれないが、男子学生のセクハラに悩まされ、我慢の限界だった」と書き込んだ。今春のソウル大の学園祭では、学生の司会者がカップルダンスを踊った二人に「終わったらモーテルに行きな」と言い、学内で論議を呼んだ。男子学生も入場できる女子大の学園祭でも、このようなことが頻繁にあるという。ある女子大の総学生会は昨年の学園祭で「胸の谷間が見える服は禁止」「太ももの半分より短いスカートは禁止」など、居酒屋系屋台を出す学生に対して服装の指針を通達し、このルールを破った学生には罰金を科した。
韓国の大学の学園祭を「性と酒」が支配するようになったのは「大学文化の貧困」の表れだといえる。ソウル大のペ・ウンギョン教授(女性学協同課程)は「望ましい学園祭文化と、社会的に許されるラインがどこまでなのかについて、学生社会の中で真剣に考える必要がある」と指摘した。