韓国の警察官は「感情労働者」

法執行の第一線で酒酔い暴力・苦情に悩まされ
雇用情報院が730種類の職業を分析
―振り回される警察
酒に酔って警察署で大便や警察に対する暴行容疑で逮捕も「サンドバッグにでもなってみませんか」
飲み代払わず暴力振るい「うちのパパは区議会議員だ」
懲戒・昇進よりも悪意のこもった苦情がよりストレス

#2 今年7月、ソウルのある交番で、Bさん(23)がたばこの投げ捨てを取り締まっていた警察官を殴った疑いで取り調べを受けていた。Bさんは警察に「もどかしくなってやった。一度ジムのサンドバッグにでもなってみませんか」と、挑発した。Bさんが逮捕されたといううわさを聞いて駆け付けたBさんの父親も「それなら私がジムを作ってやろう」とこれに加担した。同警察署の関係者は「当時Bさんの側が署長はもちろんのこと国家情報院や検察にまで電話をかけてしまったことで、事件に携わっていた警察官たちは胃がよじれるような日々を送った」と打ち明けた。

#3 先月にはチョン容疑者(20)=女性=が飲み代を支払わずに暴力を振るった上、その場に駆け付けた警察官にも暴行を加えたため、裁判所で懲役10月、執行猶予2年の宣告が言い渡された。チョン容疑者は駆け付けた警察官に対し「私のパパは区議会議員だ。お前らどうなっても知らない。パパに電話で言い付けてやる」と暴言を吐いた。チョン容疑者は「そんな時間があったら、逃げてしまった私の彼氏でも探してこい」と警察の足と急所を蹴り上げた。

 それでも警察官は、自分たちが暴行に遭えば公務執行妨害で処罰もできるが、悪意のこもった苦情はほとんどの場合、処罰どころか訴えるすべさえもないという。先月ソウルのある警察署の捜査官を「インターネットで名誉毀損(きそん)に遭った」という女子大生が訪ねた。しかし、証拠写真がない上、供述にも一貫性が見られず、これ以上捜査を続けることは困難と警察は判断した。こうした事情を説明すると、女子大生は腹を立て暴言を口にした。警察官が昼食で席を外し再び戻ってきたところ、警官のノートパソコンには女子大生が飲んでいたコーヒーが掛けられていた。

クァク・レゴン記者 , ユン・ドンビン記者 , キム・ジョンファン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 韓国の警察官は「感情労働者」
  • 韓国の警察官は「感情労働者」

right

関連ニュース