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 前橋市の住宅跡地から、約2年前に行方不明になった会社役員の小沢道明さん(当時62)が遺体で見つかった事件で、警視庁は27日、別の事件で逮捕した3人のうち2人が遺体を埋めた疑いが強まったとして、死体遺棄容疑で再逮捕する。捜査関係者への取材でわかった。

 2人は住所不定の無職の男(65)と前橋市の自営業の男(53)=いずれも小沢さんの役員登記を勝手に変更した電磁的公正証書原本不実記録などの容疑で逮捕。捜査関係者によると、2人は別の場所で死亡した小沢さんの遺体を2013年12月、自営業の男が住んでいた前橋市の住宅の敷地内に車で運んで埋めたと話しているほか、殺害に関しても認める供述を始めているという。

 捜査関係者によると、小沢さんは青森県や千葉県などにある約20の不動産関連会社などで社長や役員を務めていた。無職の男とは20年ほど前からの付き合いで、かつては一緒に不動産関係の仕事をしていた。だが、小沢さんが約5千万円で売却した土地の取引に関し、紹介料50万円の支払いをめぐって男から暴行を受けたとして、13年12月に茨城県警に被害届を提出。小沢さんはこの後、連絡が取れなくなった。