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千葉でも入所者2人転落死 川崎と同系列の老人施設
川崎市の介護付き有料老人ホームで入所者3人が転落死した問題で、同じ系列会社が運営する千葉県内の老人施設でも、男性入所者2人が相次いで転落死していたことが26日、施設関係者らへの取材で分かった。このうち松戸市の施設では昨年11月、入所後数日の男性=当時(80)=が転落していた。
職員らによると、この男性には高次脳機能障害があり、未明に3階の個室ベランダから転落。音で気付いた職員が119番通報した。県警は当時、事故として処理していた。
また、平成25年9月には市川市の施設で、認知症の男性=当時(86)=が4階の自室ベランダから転落。頭などを強く打ち、約1カ月後に死亡した。
遺族が損害賠償を求めて東京地裁に提訴した訴状によると、転落した男性は25年5月に入所しており、遺族側は「ベランダに出られないよう要望したのに、対策が不十分だった」と主張している。