【ブエノスアイレス=宮本英威】アルゼンチンの大統領選挙は25日に投開票され、与野党の上位2人が11月22日の決選投票に進むことになった。選管当局の発表(開票率約97%)によると、与党で中道左派のダニエル・シオリ・ブエノスアイレス州知事(58)が得票率37%弱で首位。2位は34%強を獲得した、野党で中道右派のマウリシオ・マクリ・ブエノスアイレス市長(56)だった。
事前の世論調査では低所得者層からの支持が厚いシオリ氏が10ポイント前後の差でリードするとみられていたが、経済界の支持を受けたマクリ氏が善戦した。3位で約21%を獲得した野党「新たな代替案同盟」の下院議員セルヒオ・マサ氏(43)の支持票の取り込みが決選投票のカギを握る。
シオリ氏は25日夜「すべての国民の大統領になる」と述べ、支持拡大を訴えた。マクリ氏は「今日起きたことはこの国の政治を変える」と強調した。
フェルナンデス大統領の任期満了に伴う大統領選には6人が立候補した。第1回投票で勝利するには得票率で45%以上を獲得するか、40%以上で2位候補に10ポイント以上の差をつけることが必要だった。
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