この記事では、多くの人事採用に携わった筆者が、経験則から採用面接の不必要性を説いている。非常に参考になる。
この記事を読んでいて、ふと一文が目に止まる。
学歴だけが私が調べた中で唯一、入社後の成長率と相関が確認できた。
これは強烈であった。根拠のない精神論ではなく、現実的なデータに基づいた結果であるいという。
採用面接ってのはイケメンの口が達者な低学歴を採用し、不細工でぼそぼそしゃべる高学歴を落としてしまう残念な仕組みだと私は考えている。だからいっそのこと採用は100%筆記試験にすべきだと思う。
もしこれを現実的に行うとすれば、今以上に激しい学歴社会になるだろう。それは採用する側(経営側)にとっては望むべきことかもしれない。採用した社員には成長してほしいと考えるのは当たり前だ。
しかし、私は採用面接という制度を無くしてはいけないと思う。その理由は、イケメンの口が達者な低学歴にも採用の糸口を残すべきだと考えるからである。
低学歴になった経緯はひとそれぞれである。育った家庭環境かもしれない。道を踏み外したドロップアウターもいるだろう。だが、彼らにも、どのタイミングだろうが頑張る権利はあるし、最終的な学歴が全てではないという理解が社会に残っていれば、這い上がる気力も出るだろう。
学歴じゃなく、人間性で会社に組み上げるシステム「採用面接」を行う文化は絶やしてはいけない。ただでさえ殺伐とした、多くのコンプレックスや差別を生み出している学歴偏重社会をこれ以上助長すべきではない。
私はそう考える。