こんばんは、菊池です。
今日は、数年前にはじめて、ネットで知り合った友人宅へ遊びにいったときに、綿棒の蓋が写真のように切り取られていて、すごく親近感が湧いたというお話をします。
タクミさんとの出会い
私には今でも交流のある、数少ない友人がいます。仮にタクミさんとしましょう。現在、私26歳、タクミさんは多分、30歳くらいです。
タクミさんとは5〜6年前にインターネットで知り合いました。当時、趣味で漫画を描きはじめたばかりの私は、ネットで色々な漫画に関する知識を集めていました。そんななか、ustreamという動画配信サイトで同人原稿の作画配信をしていたタクミさんを偶然見つけて、かっこいい自分好みの漫画を描いていましたので、配信を見始めたのが出会いのきっかけです。
そこからよくコメントを打つようになり、スカイプで話すようになり、コミケなどの同人即売会で顔を合わすようになり、打ち上げに呼ばれるようになり、と、徐々に親睦を深めていったのでした。
はじめはお互い理由をつけて、秋葉原へ出かけたり、居酒屋へ行ったりしていたのですが、二人とも基本インドアなので、いつしか私がタクミさんの家にお邪魔するのが定番となりました。
綿棒という生活感
タクミさんの家にお邪魔する前までは、数ヶ月に一度会って、創作活動の話しかしないので、タクミさんのプライベートな部分はまったく知りませんでした。ですが、はじめて家にお邪魔して、リビングの机の上を見るとそれはあったのです。蓋を切り取られた綿棒が。
これを見たとき、私のなかで一気に「ネット上で知り合った人」から「仲のいい友達」へと変わったのです。
というのも、私も毎日、風呂上がりに綿棒を使っていて、毎回蓋をあけるのが面倒だけれど、開けっ放しだと埃が付いてしまうのでもやもやしていたのです。そのもやもやを解決してくれたことと、見た目に反して、滲み出た生活感とのギャップに親近感が湧いたのです。
名前なんてどうでもいい
今でもタクミさんとは2〜3ヶ月に一度、遊んでいます。この話はもちろんしたことがありません。いまだにお互いハンドルネームで呼び合っていて、本名を知らないのです。おかしな話ですよね。でも、普段の何気ない会話から、たまに顔を出すプライベートな部分を切り取ってスクラップしていくのです。お互い深く詮索しないから、居心地がいいのだと思います。
二人にとって共通の趣味があり、数ヶ月に一度という、人付き合いに疲れないペースで遊んでいて、プライベートを詮索されない。全てがちょうど良いのです。
このようにタイミングが合えば、人見知りの私でもネットで友達ができましたという、数少ない成功体験でした。ではまた。