そういえば、菌類の以前の連載も「応募書類が残念すぎる」という動機で書き始めたのでした。しかし残念ながら、今でも「残念書類」は採用担当菌類の元に続々とやってきます。
先月、こんなエントリがバズりましたがご存じでしょうか。
リンク先に、エンジニアのarimoさんが転職の際に作ったオリジナルの履歴書が披露されています。見た目はタレントの宣材資料のようにど派手なので、賛否両論出てくるのはやむなしですが、WordやExcelにちまちま書き込んだ「応募書類1.0」より、ずっと目を引きますし、arimoさんの人となりを伝えてくれます。
履歴書や職務経歴書などの応募書類は、あなたが企業に伝えたいメッセージであるところの「職歴」「スキル」「志望動機」や「自己PR」を書くものです。
そのフォーマットは、メッセージを伝えるのに最適なものでしょうか?
最適かどうか考えた結果が「Wordの表組み」なら、それは選択肢として妥当なものかもしれません。しかし、何も考えずに転職エージェントからもらったテンプレートのフォーマットをただ埋めただけでは、「思考停止書類」と呼ばざるを得ないでしょう。
Q. 独自フォーマットの応募書類は、選考で不利になりませんか?
A. あなたが「自分を伝えるのに最適である」と考えて提出した書類を、フォーマットが理由で落とす企業があったとします。そんな企業に転職して、果たしてあなたは幸せでしょうか? よく考えてみてください。
Q. 具体的にどのようなフォーマットがありますか?
書類選考担当は、書類のフォーマットではなく、あなたのスキルと人となりを知りたいのです。それを伝えるにはどんなフォーマットで、どんな内容を書けば最適かを考えてください。
クラリスエンジニアと思考停止書類、あなたは笑い飛ばせましたか?
耳が痛いポイントがあったなら、今日から少しずつ、普段の行動にフィードバックしてみてください。暗闇の荒野で行き倒れないために、「覚悟」を決め「準備」を整えて、「転職2.0」への対応を進めましょう。
転職は割と大きな人生のターニングポイントです。何回やっても大変だし、それなりにリスクもあります。そんなイベントですから、それなりの覚悟を決め準備を整えて臨む方が、良い結果になる可能性が高いはずです。
次回は、「暗闇の荒野の先で、エンジニアは何を目指すべきか」を考えます。「かろやかな転職」を超え、その先生きのこるには?
朝晩は冷え込むようになりましたから、風邪をひかないように気を付けましょう。健康でないと生きのこれないですからね。それではまた!
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