2015年10月26日14時58分
東京・六本木の開業医が「やせ薬」として利用されている肥満の治療薬を不正に販売したとして、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部が、開業医の男を麻薬取締法違反(営利目的譲渡)の疑いで逮捕していたことが26日、捜査関係者への取材でわかった。
同部によると、逮捕されたのは、港区六本木4丁目で「アーバンライフクリニック六本木」を開業していた渋谷雅彦容疑者(57)。7月13日、中国人と日本人の男女3人に向精神薬に指定されている「マジンドール」1万8千錠を約440万円で不正に販売した疑いがある。渋谷容疑者は「金もうけのためにやった」と容疑を認めているという。
マジンドールは肥満症患者の治療に使われる向精神薬で、本来は医師の処方が必要だが、渋谷容疑者は診療行為をせず、薬を販売していたという。依存症を引き起こす可能性があるという。同部は、渋谷容疑者が販売したマジンドールが中国で転売されていた可能性があるとみて調べている。
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朝日新聞社会部
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