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携帯電話料金 “複雑な販売方法を一部見直しも”
10月26日 17時12分

携帯電話の料金を引き下げる方策を検討する総務省の有識者会議は、26日、事業者などから意見の聞き取りを行い、出席した大手通信会社は、端末を買い換える人を優遇する複雑な販売方法を一部見直すことも検討したいという考えを示しました。
この有識者会議は、先月安倍総理大臣が携帯電話の料金の引き下げの方策を検討するよう指示したことを受けて発足したもので、26日は事業者などから意見の聞き取りを行いました。
このうち、出席した大手通信3社の幹部は「すでに子どもや高齢者向けに、サービスを制限する代わりに通信料金を抑えるさまざまなプランを出している」とか「格安スマホの事業者に回線を貸し出すための利用料金を引き下げてきた」などといった、料金引き下げに向けたこれまでの取り組みについて説明しました。そのうえで、会議の焦点となっている端末を買い換える人を優遇する複雑な販売方法については、「不公平感があることは承知している」などとして、各社とも、多くの利用者が値下げを実感できるよう、一部見直すことも検討したいという考えを示しました。
これに対して、有識者会議の委員からは「本当に見直しができるのか」といった厳しい意見が出ていました。
有識者会議は、今後、携帯電話の海外での販売の方法などを詳しく調べるなどして、年内に報告を取りまとめることにしています。

NTTドコモ「しっかり是正」

NTTドコモの阿佐美弘恭常務は、会議のあと、記者団に対し、「お客様から料金メニューが分かりにくいといった声が寄せられているので、直すべきところは直していきたい。料金が高いか、安いかという問題は、われわれ事業者の説明が不足している影響もあると思うので、まずは料金体系の分かりにくさをしっかりと是正していく」と述べました。

ソフトバンク「多様なニーズに応える」

ソフトバンクの徳永順二常務は、会議の終了後、報道陣に対し、「携帯電話料金を巡っていろいろな問題点があるのは理解している。今後、よい議論が深まっていけばいい。競争の中で、多様なニーズに応えるような料金プランを作るのがいちばん重要だ」と述べました。

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