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(10月7日)
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【プロ野球】金本新監督の理想は落合野球 阪神33代目監督就任会見2015年10月20日 紙面から 阪神の来季監督に決まった金本知憲さん(47)が19日、大阪市内のホテルで就任会見し、「結束力のある戦う集団をつくる。勝ちながら再建する」と強い決意を語った。大砲育成も誓い、モットーは「厳しく、明るく」。理想の監督像には元中日監督、落合博満GMの名前を挙げ、接戦に強い「落合野球」を目指す。契約期間は3年で、推定年俸は1億2000万円。背番号は未定。 金本新監督は理想の監督像を問われると「勝たせる監督」とした。 「勝てる監督は落合さん(中日)と原さん(巨人)。2人の共通点は、厳しさと思う」 ともに就任1年目にリーグ優勝した名将。まるで、かつての落合野球のような試合を理想にするほどだ。 「1−0、2−1、3−1のように一つのアウト、一つのプレー、一つの塁が大事になるような試合。ちゃんとやれることをやれる、そういう試合をしていきたい。接戦を勝ち抜くことが成長につながる。接戦で勝てるチームが目標です」 阪神はここ3年、9月に失速し、優勝を逃してきた。何が足らなかったのか。原因は何なのか。金本新監督の分析は、精神面だった。 「やる気、試合に挑む気、何が何でも勝つんだ! という気持ちが少し欠けていたんじゃないかな、という印象を持っている。精神的なことは軽く見てはいけない。絶対に基本。まず自分がそういう気を示して、伝えていくしかない」 グレーにストライプの入ったスーツ姿で会見に臨んだ金本新監督。外国人選手への高い依存度、主力の高齢化など課題は多い。江越を4番候補に挙げるなど大砲育成も担う。契約期間は3年ながらも、勝利を求められる宿命にも敢然と立ち向かう。 「かなり時間は掛かるかもしれないが、時間に甘えないように、できるだけ早く結果が出るように。勝ちながら再建できるように。そこを目指していきます。結束力のある戦う集団、チームをつくりたい」 現役を引退したのが2012年。それから3年間は野球解説者を務めてきた。指導経験がないことに不安は持たない。監督就任を受諾したのも、そこに理由がある。 「落ち目のときに、指導経験がないから逆に思い切ったことができる。知らないから思い切りできる」 モットーは「厳しく、明るく」。座右の銘は「覚悟」。腹をくくり、虎の改革に乗り出す。(吉川学) PR情報
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