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【プロ野球】

タカ連勝 李大浩が勝利呼び込ん弾

2015年10月26日 紙面から

ソフトバンク−ヤクルト 4回裏無死一塁、小川から左越えに先制2ランを放つ李大浩。捕手中村=ヤフオクドームで(市川和宏撮影)

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◇日本シリーズ<第2戦> ソフトバンク4−0ヤクルト

 球団初の連続日本一へ、ソフトバンクが連勝発進だ。4回に李大浩内野手(33)の2ランで先制。6回には中村晃外野手(25)のソロなどで加点した。シリーズ初先発のリック・バンデンハーク投手(30)は、8イニング無失点で初勝利を飾った。

 4番らしい滞空時間の長い一発だった。4回無死一塁で、ソフトバンクの李大浩が小川のカーブに反応した。左翼ポール際のスタンドに達したのを見届け、両手を突き上げた。

 「フルスイングすることを意識していた。カーブを狙ってはいなかったが、タイミングがピッタリ合って良い打球が飛んだ」

 ゆうゆうとダイヤモンドを一周。工藤監督も「いいところで先制点が取れたことで、みんなノっていった。すごく良いホームランだった」と最敬礼だ。

 クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージは3試合で打率4割1分7厘、2本塁打、4打点。日本シリーズも第1戦で3安打と絶好調だ。今季は主に5番に座ってきたが、4番を務めた内川の故障欠場により、昨季の定位置に戻った。だからこそ、4番の重責に苦しんできた内川の気持ちはわかる。

 内川のユニホームがベンチ内に掲げられ、後押ししてくれる。「ユニホームをかけなくても一緒に戦っていると、みんながわかっている。でも、目に入ることで、もう1回、集中力が高まる」と主将への熱い思いを明かした。

 第1戦と同じ4回に相手投手を攻略。3回までに石川には49球、小川には62球を投げさせた。大舞台独特の雰囲気が、投手の心身を削ることをソフトバンクナインは知っている。全員で攻め、中軸が仕留める。まさしく王者の戦いぶりだ。

 それでも「まだ試合が残っているし、返事はできない。終わってみないとわからない」と李大浩は生真面目に答えた。内川不在をまったく感じさせない攻撃陣。ポストシーズンはこれで5連勝だ。博多にはもう帰ってこない…。そんな予感すら漂う連勝スタートだ。 (小林孝一郎)

 

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