ジトが現役引退を表明　０２年サイ・ヤング賞左腕

　一時代を築いた左腕がグラブを置いた。アスレチックスのバリー・ジト投手（３７）が１９日、現役引退を表明した。米複数メディアによれば、ジトは「今は心安らかに歩み去れることを心から感謝する。人生と同じで、グラウンドでも天国と地獄を味わった。救世主とあがめられることもあれば、呪いと忌み嫌われたときもあった」と、感慨深げに語った。

　２００２年はサイ・ヤング賞を獲得し、メジャー通算１５年間で１６５勝１４３敗、防御率４・０４。０６年１２月はジャイアンツと当時の投手史上最高額だった７年総額１億２６００万ドル（約１５１億２０００万円）でＦＡ契約したが、それ以降は６３勝８０敗と苦しんだ。