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【サッカー】

清水 J2初降格

2015年10月18日 紙面から

清水−仙台 仙台に敗れてしゃがみ込む清水キャプテンの本田(右)ら=静岡市清水区のIAIスタジアム日本平で(立浪基博撮影)

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◇J1第2S第14節 仙台1−0清水

 今季13度目となる無得点試合で仙台戦の敗戦が決まると、拍手と罵声が飛び交う中、清水の選手たちは次々とピッチに崩れ落ちた。

 「先に失点したのがずべて。(攻撃の)工夫をしたかったが、決定機すらつくれなかった」とFW大前が話す通り、前半4分にセットプレーで先制を許すと反撃の気配もなく、3試合を残して来季のJ2降格が決定した。

 1993年のJリーグ創設に参加した10チーム「オリジナル10」では6クラブ目の降格。1997年に21億円の負債判明も、31万人の署名という後押しを受けて存続した清水は、99年に第2ステージ優勝。天皇杯、ナビスコ杯優勝各1回。2002年のW杯日韓大会では最多の4人の代表を送り込んだ。それが2010年末、地元・清水出身の伊東(現長野)と市川(現今治)への非情な戦力外通告を引き金に、ゴトビ元監督の強引な改革が選手の反発を招き、大量移籍が相次いだ。

 8月の就任後9戦勝ちなし(3分6敗)のクラブワーストタイで降格決定に、田坂監督は「言い訳はしない。会社が判断すること」と進退を預けた。左伴社長は続投に意欲を見せた上で「責任は強化部にある」と原強化部長の解任を示唆。オリジナル10唯一の市民クラブはリーグ創設から22年、すべてを失い、来季、J2で再起を期すことになった。 (相原俊之)

 

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