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【サッカー】

U−22代表候補に浦和のMF関根が初選出

2015年10月20日 紙面から

清水戦の前半、シュートを放つ浦和のMF関根(左)=9月19日、静岡スタジアムで

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 日本サッカー協会は19日、佐賀合宿(25〜29日)に参加するU−22(22歳以下)日本代表候補28人を発表した。浦和の第1ステージ優勝に貢献したMF関根貴大(20)をはじめ、DF中野嘉大(22)=川崎、DF中谷進之介(19)=柏、三竿健斗(19)=東京V=の4人が初招集となった。手倉森誠監督(47)は来年1月2日開幕のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねるU−23(23歳以下)アジア選手権に向け、11、12月の合宿でメンバーを固める意向で、今月の佐賀合宿が最終テストの場となる。

 浦和の右サイドをけん引するMF関根が、リオ五輪を目指すU−22日本代表候補に初選出された。切れ味鋭いドリブルを武器とする攻撃の切り札。手倉森監督は「浦和だけに、U−22の裏技(浦和ざ)というか(笑)、Jリーグでの出場実績は申し分ないくらいある」と得意のジョークを交えて選考理由を説明した。

 関根は今季から先発に定着。主に3−4−3布陣の右MFを務め、出場29試合で5ゴールを記録している。第1ステージでは3試合連続得点で5月の月間MVPに選ばれるなど、優勝の立役者となった。浦和は独特の戦術を採用しているため、「代表のシステムと浦和のシステムの違いもあった」(同監督)と招集時期を見極めていたという。

 U−22日本代表は8月のJ2京都との練習試合で1−2、9月のJ3町田戦で0−1と連敗中。セットプレーから失点し、攻撃面にも課題を残した。指揮官は「京都、町田戦では止めてパス、止めてパスというサッカーをしてしまった。突破のスイッチを入れるため、狭いところに割って入るドリブルも持たないと」と語った。ドリブルを武器にJ2で出場28試合5得点の為田を14年1月以来、再招集したのも同じ理由だった。

 日本代表コーチを兼務していた手倉森監督は、日本代表のハリルホジッチ監督から五輪代表監督専任の許可を得た。リオ切符がかかる来年1月のアジア最終予選まで残り3カ月を切り、「(ハリル監督には)甘えさせていただきますと言った。11、12月はメンバーを固定したい」とも。会見を終えた去り際には「佐賀で差が(サガ)つけられるように」とニンマリ。最終予選を戦うメンバー入りへ、佐賀の地が最後のサバイバルレースとなる。(占部哲也)

 

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