縦隔

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 タレントの大橋巨泉(81)が、14日にがんの除去手術を行っていたことが25日、分かった。

 事務所関係者によると、巨泉は今秋、都内で定期検診を受けたところ、左右両肺の間にある「縦隔(じゅうかく)」のリンパ節に2か所、腫瘍が発見されたという。「がんが転移したのだと思う。本人は10月14日に病院で腫瘍の除去手術を受け、その日に退院した」と同関係者。巨泉自身は手術翌日の15日にはテレビ朝日系「徹子の部屋」の収録に参加するなど、経過は良好だが「調子がいいときと悪いときがあり、ここ2週間は都内を中心に仕事をこなしている」としている。

 巨泉は05年に胃がんが発見されて以来、度重なる転移と闘い続けてきた。12年に中咽頭がんを患い、手術で摘出。14年には今回と同じ縦隔のリンパ節にがん転移が見つかり、放射線治療を行った。今年5月には右肺などに転移して右肺の3分の1を切除。手術直後のラジオ番組では「きのうもちょっと散歩したんですけど、息が切れなかった。ジジイのわりには強いんですよ」と元気に話していたが、直近の手術からわずか5か月で、再び転移が見つかったことになる。

 【大橋巨泉のがん闘病】
 ▼2005年6月 胃がんの手術を受け、胃の約半分を切除
 ▼13年11月 中咽頭がんの腫瘍摘出手術
 ▼14年11月 縦隔のリンパ節へのがん転移が判明し、30回にわたって放射線治療を受ける
 ▼15年5月 転移したがんの手術で右肺3分の1を切除
 ▼同年10月 縦隔リンパ節へがんが転移し、手術で腫瘍を摘出

 ◆縦隔(じゅうかく) 胸部の左右の肺と胸椎、胸骨に囲まれた部分。心臓、食道、気管など重要な器官が集まる。