第2ラウンド、通算3オーバーでホールアウトした岩田寛=シルベラードリゾートで(共同)
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◇フライズコムOP<第2日>
▽2015〜16年ツアー開幕戦▽16日、米カリフォルニアナパ、シルベラードリゾート(7203ヤード、パー72)▽晴れ、気温25度、弱風▽賞金600万ドル、優勝108万ドル▽143選手
【ナパ(米カリフォルニア州)テッド・ムース】米ツアー本格参戦の初戦となった岩田寛(34)は、1ホールを残していた第1ラウンドは70だったが、第2ラウンドは77と崩れ、通算3オーバーで予選落ちした。石川遼(24)=カシオ=も通算5オーバーで決勝ラウンドに進めなかった。松山英樹(23)=レクサス=は4バーディー、2ボギーの70で回り、通算4アンダーで29位。ブレンダン・スティール(米国)が通算11アンダーに伸ばして首位を守った。
米ツアーメンバーとしてのデビュー戦だった岩田が、いきなり壁にぶち当たった。「異国の地で予選落ちって、本当にきつい。心臓が取れちゃうくらい。余裕がなくなって、もう一生予選を通らないんじゃないかと思う」。口調にも疲労が漂った。
前日持ち越した18番の6メートルのバーディーパットは打ち切れずにパー。すぐに始まった第2ラウンドは、ショットが全体的に右に出て絶不調だった。インから出て15番パー3で第1打を誰も入れそうにない右の池に入れた。17番パー4は3Wでのティーショットが右ハザードの中で、寄せもミス。
乱調は止まらない。3番パー4ではフェアウエーからの第2打を今度は引っかけ、グリーン左奥の花壇まで大オーバー。これで「心が折れた」という。第3打も再びグリーンを越え、3メートルのボギーパットを簡単に打って外していた。8番はドライバーを左へOBし、この日3度目のダブルボギー。「我慢の限界を超えてしまった。許せないミスが前半から何回も出てしまった。原因は、今はまだ分からない」と頭を抱えた。
日本ツアーでは現在賞金ランク3位だが、残り試合で出場を考えているのは最終戦の日本シリーズJTカップだけ。賞金王争いを振り切って、米ツアー専念を決めている。「(リフレッシュのため)ラスベガスに行って遊びたい。すぐに次週の会場に向かうかは、明日練習して、という感じ」と、悔しそうに話した。
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