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 2017年のユネスコ(国連教育科学文化機関)の「世界記憶遺産」を目指す国内候補に、第2次世界大戦中に外交官の故杉原千畝(ちうね)氏がユダヤ人に発給した「命のビザ」などの関係資料が決まったことを受け、杉原氏の出身地で登録を申請した岐阜県八百津町の赤塚新吾町長が30日にイスラエルに向けて出発する。本申請に向けた資料収集などが目的で、訪問は初めて。

 赤塚町長は古田肇・岐阜県知事らとともに、杉原氏が領事代理を務めたリトアニアを訪れた後、11月1日にイスラエルに向かい、翌2日にホロコースト記念館を視察し、11月6日に帰国する。同町には杉原氏の記念館があり、24日には入場者が30万人を突破。1日平均の入場者数は約200人に上り、候補に決まってから倍増している。(連勝一郎)