制限なく記事をお読みいただく方法はこちら

ギフト券が当たる! ニュースサイト毎日新聞 アンケート実施中

ブレア英元首相:イラク戦争で「謝罪」

毎日新聞 2015年10月26日 11時10分

 ◇TVインタビュー 「大量破壊兵器保有など情報に誤り」

 【ワシントン和田浩明】英国のブレア元首相は25日に放映された米CNNテレビのインタビューで、2003年に米英などが主導して開始したイラク戦争を正当化する根拠だったフセイン政権の大量破壊兵器保有など情報の誤りについて謝罪した。ブレア氏は首相在任中の2003年、世論の反対を押し切ってイラク戦争参戦を決断した。

 ブレア氏は「彼(フセイン元大統領)は自国民などに大規模に化学兵器を使用していたが、(大量破壊兵器の)プログラムが我々の想定した形では存在しなかった点は謝罪する」と述べた。また、戦争の準備や、フセイン政権を排除することの影響に関する理解についても「誤り」があったと認めた。

 また、過激派組織「イスラム国」(IS)の拡大について米英のイラク侵攻が原因だったとの見方に関しては「いくらかの真実」があるとして「03年にサダム(フセイン大統領)を排除した我々に、15年の状況に全く責任がないとは言えない」と述べた。一方で、IS拡大の背景には11年に始まった中東の民主化要求運動「アラブの春」の影響もあるとの認識を示した。

 ブレア氏がイラク戦争についてこのタイミングで限定的な「謝罪」を口にしたことについて、主要英メディアは、開戦時に関する政府調査の結果発表の影響を軽減するためとの見方も報じている。

 ブレア氏は西側諸国の中東への介入の妥当性に関してはイラクやリビア、シリアの事例を挙げ、「(イラク)後の政策が機能したか明確ではない」とも述べた。

 リビアは反体制派を支援する英仏の空爆後にカダフィ政権が崩壊して内戦と政治的混乱が続き、事実上の分裂状態が生じている。内戦下のシリアでは米国主導の有志国連合が空爆を行っているが主な標的はISで、政治的決着の見通しは立っていない。

最新写真特集