2015-10-26
■三年でSAMSUNGを抜き去り、Google,Facebookの3倍のスピードで成長する赤い彗星シャオミの秘密 
読み切った。
読み切ったわ。辛かったけど。
シャオミ 爆買いを生む戦略 買わずにはいられなくなる新しいものづくりと売り方
- 作者: 黎万強
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2015/10/22
- メディア: Kindle版
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いやーすごい。
ほんとすごい。
カスタマーサービスはコンテンツである、って言い切れるとかすごい。
しかしこれは社長命令で書かれた「中の人」の話なので、すごいというのと同時に多少の誇張や都合の悪いこと、本当は知られたくないことは書かれていないと考えるべきだろう。
そこで客観的な分析をした本を探したら、この本があった。
- 作者: 陳潤
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2015/07/16
- メディア: Kindle版
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本書は著者が3年に及ぶシャオミの研究をまとめたものだ。
すごいと思ったのは、シャオミの企業価値は創業3年の2011年の時点で既に10億ドル。
企業価値が10億ドルを超えるのに、Googleでも7年、Facebookでも6年掛かったのに、わずか一年半で達成している。
さらに、シャオミを率いる雷軍(レイ・ジュン)は、俗に雷軍派と呼ばれるグループ企業に幅広く投資しており、仮にシャオミが1円も稼がなかったとしても、毎月8億円の収入が確保されている。年96億。これだけの資金的余裕があれば大胆な手も打てる。
中国というとグレートファイアーウォールのせいで西洋諸国とは全く違うサービスしか受けられないネット後進国のようなイメージがあったが、こうした保護政策によって国内で独自のサービスが発達し、きちんと国内企業が育つまでに至っている。
ジャンル分けでいえば、シャオミは明らかにビジョナリーカンパニーである。
いや、ビジョナリーカンパニーのさらに上を行っているのかもしれない。
台風に乗れば、豚だって空を飛べる。
それが雷軍のスローガンになっている。
今の日本の経営者はシャオミに、そして雷軍に学ぶべきことは多い。
久しぶりに読んでいてソワソワしてくる本だった。
おれも頑張んないとなあ