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米 新たに建設された原発に運転認可
10月24日 6時58分

アメリカのNRC=原子力規制委員会は、南部テネシー州に新たに建設された原発が運転に必要な認可を得たと発表し、アメリカで新たな原発が20年ぶりに営業運転を開始する見通しとなりました。
NRCから運転の認可を新たに得たのは、アメリカ南部テネシー州にあるワッツバー原子力発電所の2号機です。2号機は1973年に建設が始まりましたが、1979年に同じアメリカでスリーマイル島原発の事故などが起きた影響で工事が一時、中断し、2007年にようやく建設が再開しました。
NRCは、審査を8年間行った結果、安全性に問題はないと判断したということで、東京電力福島第一原発の事故を踏まえた新たな安全強化策を導入した初めての原発だとしています。具体的には、電源が失われた場合に対処できるよう、非常用の設備を強化したり、使用済み燃料プールがしっかりと冷却されるよう、水位を確認できる機材を導入したりしているということです。
アメリカで新たな原発の運転が認可されるのは、1996年に同じワッツバー原子力発電所の1号機が認可されて以来で、1号機の認可から20年ぶりとなる来年にも営業運転を始める見通しです。
しかし、アメリカでは、電力が自由化された地域で古い原発が採算性の悪化を理由に相次いで廃炉になっていて、世界最大の原発大国での新たな原発の建設は4基にとどまっています。

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