2015年10月25日
アリを襲う!? マダラマルハヒロズコガ
10月に飛び立つオスアリを観察した日、同じ巣で驚く光景を見ることができました。

いつものように巣の入り口付近には、たくさんのマダラマルハヒロズコガがいます。

このようにミノから頭部を出しています。

アリが近くに来ると、素早くミノの中へ引っ込みます。
食性について詳しいことは分かっていません。
暮らしている場所から、おそらくアリの死骸や食べカスなどを食べているのではないかと予想していましたが。
都内の公園など身近に生息している虫でも、分かっていないことは無数にあるのです。

そんなマダラマルハヒロズコガを観察していると、すごい場面を見ることができました!
ミノの隙間からオスアリが出ている!?
これは間違いなく、今まで一度も見ることができなかった捕食場面です。

ミノの中に引っ張られています。
仲間が襲われていることに気が付いているのか、働きアリが近寄ってきます。

そして、一生懸命引っ張り始めたのです。

助けようとしているのか、それとも出歩いているオスを巣に戻そうとしているのかは分かりませんが、とにかく一生懸命引っ張っています。

完全にミノの中に入ってしまいました。

ここまで観察をしたところで、中が気になったのでミノを開けて調べてみたのですが、その状態を見てさらに驚きました。

何とオスアリは歩きだしました!!
一見元気そうに歩いていますが、その腹部は齧られていました。
つまり、このマダラマルハヒロズコガは弱ったり、死んだアリを食べていたのではなく、元気で生きているアリを襲ったことになります。
今までマダラマルハヒロズコガは、アリが巣の外に捨てた食べカスや死んだアリなどを食べる掃除屋だと予想していたのですが、まさか生きているアリを襲うとは。
もちろん掃除屋のような暮らしもしていると思われますが、このように生きたアリを捕食することもある、ということが判明しました。
生きたアリを襲うのは稀なことなのか?それとも日々行われていることなのか?などが気になります。

気になったので他の個体に、ピンセットでつまんだオスアリを近づけてみたところ、顔を出して噛みつき同じように捕食しました!

おとなしい掃除屋だと思っていたのに、アリを襲うこともあったのですね。
アリと関係を持つ好蟻性生物などの特殊な世界でも、新種を見つけると言うのは簡単なことではありませんが、新発見なら公園や庭など、どこでも見つかる可能性で溢れています。
見たことない、知らないことを観察できたときは何より興奮する瞬間です。
いつものように巣の入り口付近には、たくさんのマダラマルハヒロズコガがいます。
このようにミノから頭部を出しています。
アリが近くに来ると、素早くミノの中へ引っ込みます。
食性について詳しいことは分かっていません。
暮らしている場所から、おそらくアリの死骸や食べカスなどを食べているのではないかと予想していましたが。
都内の公園など身近に生息している虫でも、分かっていないことは無数にあるのです。
そんなマダラマルハヒロズコガを観察していると、すごい場面を見ることができました!
ミノの隙間からオスアリが出ている!?
これは間違いなく、今まで一度も見ることができなかった捕食場面です。
ミノの中に引っ張られています。
仲間が襲われていることに気が付いているのか、働きアリが近寄ってきます。
そして、一生懸命引っ張り始めたのです。
助けようとしているのか、それとも出歩いているオスを巣に戻そうとしているのかは分かりませんが、とにかく一生懸命引っ張っています。
完全にミノの中に入ってしまいました。
ここまで観察をしたところで、中が気になったのでミノを開けて調べてみたのですが、その状態を見てさらに驚きました。
何とオスアリは歩きだしました!!
一見元気そうに歩いていますが、その腹部は齧られていました。
つまり、このマダラマルハヒロズコガは弱ったり、死んだアリを食べていたのではなく、元気で生きているアリを襲ったことになります。
今までマダラマルハヒロズコガは、アリが巣の外に捨てた食べカスや死んだアリなどを食べる掃除屋だと予想していたのですが、まさか生きているアリを襲うとは。
もちろん掃除屋のような暮らしもしていると思われますが、このように生きたアリを捕食することもある、ということが判明しました。
生きたアリを襲うのは稀なことなのか?それとも日々行われていることなのか?などが気になります。
気になったので他の個体に、ピンセットでつまんだオスアリを近づけてみたところ、顔を出して噛みつき同じように捕食しました!
おとなしい掃除屋だと思っていたのに、アリを襲うこともあったのですね。
アリと関係を持つ好蟻性生物などの特殊な世界でも、新種を見つけると言うのは簡単なことではありませんが、新発見なら公園や庭など、どこでも見つかる可能性で溢れています。
見たことない、知らないことを観察できたときは何より興奮する瞬間です。