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【国連70年】不慮の事故死、硬骨漢、歴代事務総長を振り返る…潘基文氏は韓国に肩入れしすぎ

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【国連70年】
不慮の事故死、硬骨漢、歴代事務総長を振り返る…潘基文氏は韓国に肩入れしすぎ

9月28日、国連総会一般討論が開幕し、演説する潘基文事務総長=米ニューヨークの国連本部(共同)

 【ニューヨーク=黒沢潤】国連は24日、創設70年を迎えた。初代事務総長を務めたトリグブ・リー氏(ノルウェー出身)から現在の潘基文氏(韓国出身)に至るまで、事務総長に就いた人物は計8人。この中で高く評価されているのは、2代ダグ・ハマーショルド氏(スウェーデン出身)だ。一方、来年で任期が切れる潘氏は、存在感の薄さゆえに一部メディアから“透明人間”と揶揄(やゆ)されるなど、評判はいまひとつ芳しくない。

 「アフリカの植民地体制終焉に向け、(各国の)仲介役として奔走した。彼を崇拝する人は多い」。国連がらみの情勢に詳しい米ニューヨーク大のジェローム・コーエン教授(85)はハマーショルド氏(任期1953~61年就任)についてこう語る。

 ハマーショルド氏は内乱が続くコンゴを自ら訪れるなど、身を賭して活動。ところが、停戦調停のため同国に向かう途中の61年、自ら搭乗する飛行機が墜落して死亡した。国連本部近くにはダグ・ハマーショルド広場と名付けられた一角があり、今も多くの人々の記憶に残っている。

 「彼が歴代最高の事務総長だと考える人々は多い」。米国人の国連担当記者はこう強調する。

 7代のコフィー・アナン氏(任期97~2006年、ガーナ出身)についても、強い印象を抱いている人が多い。

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